小学校における情報リテラシー教育を考える  
                    〜番組制作体験を通して〜

1 研修先    
山口放送株式会社
2 研修期間
   平成12年8月22日〜平成12年8月26日
3 研修のねらい
番組制作の体験を通して情報発信のシステムを知り、情報化社会の一構成員としての在り方を考えると共に、
小学校における情報リテラシー教育に関する考えを深める。
4 研修内容 
場所・日時 研  修  内  容
テレビ局 8月22日 ・ 業務の概要説明・社内見学(人事部長より)
・ TV制作局における現状説明(TV局長より)
・ 「熱血TV」打ち合わせ
・ 「熱血で行こう!」のVTR編集
・ 「熱血TV」リハーサル
・ 「熱血TV」本番
・ 「熱血TV」反省会
8月23日 ・ 「みんなの中にKRY」収録
・ 「みんなの中にKRY」ヤングモニターへのインタビュー収録

・ 送出室にてCM放映のシステムを見学
・ 「親の目 子の目」試写
・ 「熱血TV」リハーサル
・ 「熱血TV」本番

・ 「熱血TV」反省会
8月24日 ・ 中継車見学
・ 「ズームイン朝」反省会
・ 「はつらつ山口っ子」編集
・ 「みんなの中にKRY」編集
・ 「熱血TV」リハーサル
・ 「熱血TV」本番
・ 「熱血TV」反省会
ラジオ局 8月25日 ・ ラジオ局における現状説明(ラジオ局長より)
・ 「KRYわくわくワイド ひるらじ」打ち合わせ
・ 「KRYわくわくワイド ひるらじ」本番
・ 「KRYわくわくワイド ひるらじ」反省会
・ 「土曜いい朝おはようワイド」打ち合わせ
8月26日 ・ 「土曜いい朝おはようワイド」本番

5 研修の成果と今後の課題

 今回、番組制作という貴重な体験をしたことで、局の方たちの情報発信者としての立場や責務、考え方等に直接触れることができ、小学校で行うべき情報リテラシー教育とは何なのかを考える上で大変参考になった。
 現在、小学校で行っている情報リテラシー教育は、情報活用に関する基礎的なルールの習得や、情報機器(主にマルチメディアとしてのコンピュータ)の操作等スキルの習得に比重をかける場合が多い。そのため我々は、あたかもそれらのスキルが情報社会に生きるための必要条件ででもあるかのような錯覚に陥りがちである。だが、将来いくらコンピュータ(またはそれに代わるメディア)が生活に不可欠な物となったとしても、情報を発信したり活用したりする各人の良識や判断力、思考力、アサーティブなコミュニケーション能力等が育たなければ、それらは真に社会に貢献し個を生かすメディアとはなり得ない。人間性の基礎を培う小学校の段階では、機器に親しむことも大切だが、それ以上に社会を見る目や判断力の基礎を養い、良識を持って物事を解決していくことの大切さを知る必要があると思う。
 今回の研修では、制作者が常にその番組が地域社会にどう影響するかを考え、確固としたポリシーの基、多くの人の働きを経て情報を発信していることが分かり、大変感銘を受けた。電波から、また外部からだけでは得難い収穫であった。
 今思うのは、情報化社会の中で情報に翻弄されない自己をどう築き、他者との関わりの中でどう生きるか、それを模索する過程こそが、情報リテラシー教育の核なのではないかということである。
 
 今後も、子供たち一人一人が情報を収集・活用し、発信する主体であることをよく踏まえ、どんなメディアにも通用する情報リテラシーとは何なのか、更に考えを深めていきたいと思っている。


* おまけ〜 (^○^) *
<yoshikoの日記より>

8月22日 今日は某放送局での体験研修の初日だった。私なんて何の役にも立たず、ただうろうろしてるだけだったんだけど、それでも生番組が終わった時は、もう感動!互いの信頼関係が素晴らしいし、それだからこそ連携プレイもお見事。毎日が時間との闘いで、なおかつ勤務時間も結構長いのに、一人一人の集中力は途切れることがなく、忙しがって時間がないのを嘆いている自分が何だか子供に見えた。それと、デジタル放送時代を控え、放送局が抱えている課題等々についても詳しく知ることができ、と〜っても充実した1日だった!
8月23日 今日は生本番中、TV副調室の様子を見せていただいた。音声多重・映像多重の超多忙世界だったが、絵の細かい色調の違いとか、妥協を許さない仕事ぶり!これが毎日なんだから、過酷な世界だ(^。^;)フウ。後は電波を管理している送出室にもお邪魔して、キー局との繋がりやCMの流し方とかまで詳しく説明していただき、その上、ダビング直後のドキュメンタリー(9月に放送する分)まで見せていただいちゃって、得した気分。インタビューにも立ち会ったけど、人の心の捉え方とか自己表現の引き出し方とかも、とっても参考になった。
8月24日 時間の流れが嘘みたいに速い!午前中は、中継車の見学をしたり、編集室で編集の様子を見学させていただいたりしたんだけど、だんだん傲慢になってきて、「一視聴者としての意見なんですけど・・」とか言いながらインサートするVTRにケチつけたりして、今ちょっと反省。。。午後は生本番を副調室で見たが、昨日と違ってTDさんのひとつひとつの行動の意味とか、いっぱいある音声や映像のどれを見ればいいのかとか分かってきて、昨日以上に楽しかった。あと、感心したのが、みなさん無線技術士だとか気象予報士だとか電気通信主任技術者だとかの資格を目指して勉強されてるって知ったこと。感動・・・。TVは今日で終わりで、明日・あさってはラジオ。せっかくTVが少し分かってきたのに残念・・。でも、ラジオもすごく楽しみ。
8月25日 今日もまたまた大興奮!お昼の生番組の後、スタッフのみなさんのご好意で、私もアナウンサー体験(勿論遊びだけど)させていただいた!テーマミュージックが入って、元気よくタイトルコールして、局の電話番号とFAX番号叫んで・・・。若い時にこんな体験ができてたら、人生変わってたかもね(?)。明日はいよいよ体験研修も最終日。朝の番組に出していただくことになったので、県内の方、聞けたら聞いてね〜。(^^ゞ
8月26日 朝5時半過ぎに出社し、7時からの生本番に備え新聞チェック。その後副調室でスタッフの方たちの働きを拝見してたら8時か9時頃いきなりスタジオに呼ばれ地元の特産品の試食!(勿論本番中)・・・なんてコメントしていいのか分からない状態で、黙々食べるのみ!・・で、10時半頃いよいよ出演。放送局に研修に来た教員として、聞かれたことに答えただけだったんだけど、言葉だけで説明するって大変だな〜と改めて実感。普段なら表情とかボディアクションとか、言葉を補完するものってあるんだもんね。で、7〜8分しゃべって終わった。ほっ(^。^/)
8月27日 昨日で某放送局での研修が終了した。長かった・・・。でも、私の人生の中では異色の、そして最高の社会体験となった。
もう研修生じゃないんだと思うと寂しい。親切にして下さった社員の皆様!ずっと応援してるんで、これからも頑張ってね〜。

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