...(広島県廿日市市)...

 
友和神楽共演大会
 市民センターまつりの前夜祭として、地元の2つの神楽団の共演大会が行われた。
 観客の入場も無料だが、神楽団もボランティアなのだそうだ。
 弁慶を演じた人は、病み上がりだと言っていた。

 あっぱれ日本のコミュニティ!

演 目 神楽団 調 子
恵比寿 浅原神楽団 十二神祇
牛若丸 河津原神楽団 高田系八調子
塵倫 浅原神楽団 山肩系六調子
鐘馗 河津原神楽団 石見系八調子



「恵比寿」浅原神楽団
 言わずと知れた漁業・商売の神様。美保関神社の御祭神。
 今まで観た恵比寿さんは、どれもかわいらしくて、今までそんなふうには思って観ていなかったのだが、何でももともとは出雲の人徳者だったのだそうだ。

 常に腰を低くして、なよなよと舞わねばならないので、相当な修練が必要なのだそうだ。廿日市市指定無形民俗文化財

 今回は、恵比寿さんが投げたキャンディーを複数個ゲットすることができた。ボランティアで舞っておられるのに、キャンディーもらっちゃっていいのだろうか、などと考えながら拾った。
 
 今日の恵比寿さんは、一万円札を2度も釣り上げていた。す・・・すごい・・・。

八雲たつ 出雲の国や 美保の崎
        恵比寿の宮と 人に知らさん

 


「牛若丸」河津原神楽団
 
 河津原神楽団では、この子で4代目の牛若丸なのだそうだ。髪の毛は地毛だと言っていた。何歳くらいなのかな? 口上もよく覚え、大きな声で堂々とやっていた。動きに切れ味が備われば、もっと見応えあるものになるに違いない。

(左)鞍馬山で天狗に習った「飛び切りの術」を駆使し、千本目の刀を得ようとする弁慶に勝利。
(右)太鼓はもう、かっこよくてたまらなかった! 迫力、力強さ、繊細さ、どれをとっても素敵だった。

 鞍馬山 袖をかくせよ 春がすみ
        五条の橋も  今は渡れじ
 

「塵倫」浅原神楽団

 第14代仲哀天皇の御代、異国から攻めてきた数万の大群を率いる悪鬼を退治するというストーリー。悪鬼の面の大きいことと言ったら。役者はさぞかし首が疲れるのではないかと思う。



 飛ぶ演技は、なかなか雰囲気が出ていて良かった。

「鐘馗」河津原神楽団
 私としては、今日の4つの中では、これが一番気に入った。静かな動きの中に、鬼気迫るものがある。静かだが、おどろおどろしい疫神の登場で、客席の子どもたちが一斉に泣き出した。
 舞台の上の一人一人に存在感があった。



 千早ふる 荒ふるものを はらわんと
         出で立ちませる 神ぞ貴き 





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