+ + 日本はどこまで?    〜その2・沖ノ鳥島〜 (授業の合間の15分間)+ +

1 日本最南端の島、沖ノ鳥島を紹介した。

・沖ノ鳥島の写真を見せ、広さや位置を伝えた。(東京の南南東約1,740km)
・絶海の孤島 沖ノ鳥島は、普段の高さ1m弱の露岩で、大潮の満潮時には、東小島で約6cm、北小島で約16cmだけ水面上にあることや、2つの小島を合わせても居住できるだけの広さはないことなどを知らせた。

・チタン製のフタやコンクリート、テトラポットで大事に守られている様子は、教科書や資料集の巻末に掲載されている。ここまでして守られている理由は何かと尋ねると、子どもたちは、それが領海に関わる問題だからということに、すぐに気付くことができた。

・しかし、補修に50億円、チタン製のフタだけで8億円かかったことを紹介すると、途端に、「もう沈んでもしょうがない。」「そこまですることはない。」等の意見が多数派に。
・ここが島として存在する場合と存在しない場合の経済効果を比較できる資料を、ちゃんと用意しとけばよかったなと反省した。

・沖ノ鳥島が沈むと現在有する排他的経済水域 約40万平方kmを失うことも知らせたが、日本の国土面積が約38万平方kmであることを伝えても、子どもたちにはあまりピンと来ないようだった。


 中国との関係を、簡単に解説した
 
・昨年(2004年)春、中国の海洋調査船が沖ノ鳥島近海で日本側への通告なしに海洋調査活動を行なっていることが問題化。4月22日の日中間協議(北京で開催)の中で、西宮伸一外務省アジア大洋州局審議官が、「国連海洋法条約違反」と抗議したのに対し、孔鉉佑外務省アジア局副局長は、「沖ノ鳥島は『岩』であり、排他的経済水域を持たない」と主張した。

・日本は竹島を巡って韓国との間に長年のトラブルを抱えているが、中国との間にも、同じような問題が遂に浮上。これって、感情の根っこに、解決されていない歴史問題があるせいなのかな?? それとも、こうした経済問題が歴史問題の解決を遅らせているのかな・・・? または、全然それらとは別問題なのか? どっちにしても、近隣の国々と仲よくできない虚しさってものを、確かに感じる領土学習ではある・・・。

 領土学習は、教科書では社会科の最後の単元に載っており、いつも年末の大変慌ただしい時期に扱うので、何だか充実ぜず、もったいない気がしていた。今回は、授業の合間のほんの15分間だけだったけど、かなり早めに投げかけることができたので、次に学習する時までに情報を収集したり、考えを深めといたりしてくれる子が1人でもいると嬉しいなと思う。(いないかもしれないけどね・・・(^^ゞ)

3 参考・・・

「海洋法に関する国際連合条約」(1982年締結・1996年発効)の定義では・・・。
第121条第1項 
 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるものをいう。

第121条第3項
 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。


・東京都は今年度、島周辺での漁業支援予算を5億円計上した。


inserted by FC2 system