しっぱいしたとき
2年:道徳

 

 

  誰にでも失敗はある。「しまった!」と思っても、壊してしまったものはすぐには元に戻らないし、やらなきゃ良かったと後悔しても時間が戻ることもない。

 失敗してしまった時は、その後の対処が肝心だ。ごまかしたり逃げたりぜずに、自分の罪を素直に受け止め反省するべきだし、同じ過ちを繰り返さないようできるだけ気をつけなければならない。自分の損得だけでなく、相手の損害や気持ちも考える必要がある。できることなら親の心情も推し量ることができる子どもにもなってほしい・・・。
 資料は「おれたミラー」。
 三人が日曜日に団地の駐車場でサッカーをしていて、駐車していた車のドアミラーを壊してしまう。ボールを蹴った本人は「もう帰ろう。」と言い、別のひとりは「黙っていれば分からない。」と言うが、もうひとりが謝りに行こうと言って話は終わる。

 この三人が、どうすればいいのかは、資料を読んだ子どもたちには分かってはいる。どんなに嫌でも謝りに行くべきだろうと思っている。でも、それはそんなに簡単にできることでもない。恐くてなかなかできない。・・・そんな心情に共感させながら、正しい選択をするにはどうすればいいか、被害者や家族の視点も織り交ぜながら考えさせていきたいと思い、授業を進めた。

子どもたちの反応
【車の持ち主の気持ち】
 絶対親に言って叱ってもらおう。
 親にお金を出してもらわないと困るな。
 親を呼べって言いたい。
 弁償してほしい。お金を出してほしい。
 壊されて悲しい。心がむかむかする。
 誰か分からないと誰も信じられない。
 犯人を絶対に捕まえたい。
 警察に言いたいな。
 謝ってもらわないと気が済まない。
 誰がやったのかな。いやだな。

【親の気持ち】
 人の車をこんなにしてどうするの?
 「私の子どもがそんなことをしたのか。」と悲しんで怒る。
 悲しいな。正直に謝ればいいのにな。
 隠すと余計に怒ってしまう。自分から謝ってほしい。
子どもたちの感想(勉強をして分かったこと)

 駐車場とかでは絶対に遊んじゃいけないんだなと思った。車に当てたらいけない。
 正直に言うことが大事。ごまかすことはいけない。
 当たって怒られるのは当たり前。自分が悪いのに泣いてもいけない。
 いつも正直にしていたら迷わずに素直に素早く謝ることができていたかもしれない。私もこんなことにならないように、いけないことをしないように、しっかりきまりを守って褒められる人になりたい。
 車の持ち主も怒ると思うし、子どもたちもこんなことになって悲しいと思うけどちゃんと謝ることが大事なんだな。
 今日習ったことが本当に大事なんだと分かった。何かを壊してもちゃんと謝ることが、やっと分かった。
 こんなことがあたら絶対に謝りたいと、この授業で分かった。やった人にもちゃんと分からせてあげたい。駐車場で遊ぶとこんなことになると思った。
 正直にするという勉強をして良かった。いつも正直にしていて良かった。正直にやっていなかったらこんなことが起こると思った。
 こんな勉強をしたから、もしやったとしたら正直に謝れるかもしれない。どんなに恐い人でも遊んだ人と一緒に行けば大丈夫だと思う。
 やったら正直に謝りたい。人のものを絶対壊したくない。
 今日の勉強で正直にならないといけないと分かった。正直に言ったらいいと分かって良かった。
 友達にも何かしたらちゃんと「ごめんなさい。」と言って、友情を高めて仲良く遊んでマナーも守りたい。
 こんなことを見たら、その人の親や車の人にも教えたいと思う。
 正直に言わなかったら信用できなくなる。
 怒られたくない気持ちは分かるけど、悪いことをしたら自分にも返ってくる。ごまかそうとする人を見つけたら注意したい。私がしたら、素直に謝る道を選びたい。
 きちんと謝るくせをつけたい。いじめられることがあるかもしれないけど謝ったら怒ってもしょうがないと思う。

 最後に、昨年ネパールで見たチベット寺院に描かれた「目」の話をした。
 日本にも「お天道様が見ている。」という、恥ずかしい行動を戒める言葉もある。
 誰が見ていても見ていなくても、自分の選択に自信をもち、堂々と生きていってほしいと伝えた。



「どうすれば・・・」という学習課題は、適切ではなかったな・・・と後になって思った。
終末でその課題に対する自分なりの答えをまとめる活動も不十分で反省した。

明後日、同じ授業を別の学校ですることになっているので、改善したいと思う。


【3日後】

今度はKU小2年生で実施。
主題名は、導入でより資料に近い体験を出しやすいのではないかと考え、「人のものをこわした時」に変更。
学習課題は前回と同じにした。その理由は、謝ることは当然であり、
どうすればスッキリと謝ることができるのかを考えさせたかったから。

しかし、それにもかかわらずいいタイミングで発問を切り出すことができず(私自身、シミュレーションができていなかった。)、
結局前回と同じく、最後は「分かったこと・感想」を書かせてしまい、猛省。2度も同じ過ちを犯してしまった!
学習課題に対して自分なりの答えを探そうとする姿を引き出さなければならなかったのに、うまく導くことができず、
子ども達に申し訳ないと思った。




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