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ニャーゴ(2年国語)


 宮西達也さんの作品は、いつも心がほのぼのとする。
どれも短い作品だが、彼によって紡ぎ出された言葉の中に、様々な心の機微が滲み出ている。
それらを子どもたちは、どこまで捉えることができるだろうか。それを楽しみに授業した。

物語の内容
第一場面: ねずみの学校で、三匹の子ねずみが、猫への注意を促す先生の話を聞かずおしゃべりしている。

第二場面: みんなが去った後、大きな猫が三匹の前に「ニャーゴ」と言って立ちはだかったが、三匹は無邪気に猫を桃狩りに誘った。

第三場面: 桃を食べている間、猫は三匹を食べる算段をする。

第四場面: 猫は三匹を襲う決意で「ニャーゴ」と叫んだが、それを挨拶と勘違いした三匹は、猫に自分の穫った桃をお土産として手渡す。

第五場面: 手を振りながら「また行こうね。」などと叫ぶ三匹に猫は小さな声で「ニャーゴ」と答えた。
 
読み取りの授業は、どれもほぼ同じパターンで進めていった。

1 本時分の音読と疑問(学習課題)の確認
2 猫の気持ちが表れている言葉の抽出(ひとり学び→発表)
3 本文の記述から、猫のどんな気持ちが想像できるか、小グループで話し合う。
4 一斉の場で発表し合う。
5 本時のまとめをする。(ひとり学び)

【子ども達の反応】
〜第四場面〜
Q 「猫はなぜねずみを食べず、大きなため息をついたのか。」


 猫はねずみに優しくされて、もう食べれないと思って食べるのを諦めたんだと思う。その後、他のねずみを食べたかは分からないけど、人の心は変わるんだなと思った。

 相手から優しくされたから大きなため息をついたと思う。ねずみは猫の気持ちを変えて、すごい。猫は人の道を自分より小さなねずみに教えられた。次は自分よりも弱い動物を守れるといいなと思う。

 子ねずみ達がいろいろなことを猫に教えてあげたから、子ねずみ達がすごいと思った。子ねずみ達が優しくしなかったら、猫はそのままで悪いままで、脅かされる動物は増えていったと思う。

 私は、子ねずみを食べようとする猫の気持ちが変わったことがすごいと思った。

 猫は悪い心から優しい心になれる面白い猫だと思った。ねずみが食べられなくて良かった。猫はちょっと悪いけど、心では悪いと思っているので優しいと思う。

 猫は最初、ねずみを食べようとしていたけど、ねずみの優しい気持ちが伝わって、猫が優しくなって、ねずみを食べたらだめと自分で気付いた。猫の心を変えたねずみはすごいと思った。

 猫に勇気をもって言葉を言ったねずみはすごい。

 僕は、「猫はもうねずみは食べられないと思った。」と言った。自分でもすごいなあと思った。でも、僕よりみんなの方がいっぱい言ってもっとすごいなあと思った。僕はみんなよりいっぱい言ってみたい。三匹の子ねずみの優しい心から、猫の悪い心がすらすらっと飛ぶようになくなって優しい心になって、猫はもう「ねずみはおいしいけど、もう食べるのをやめよう。」と心に決めたと思う。ねずみをびびらせて食べようとするのも、追いかけて追いかけてねずみを食べることも、猫はもうしなくなったと思う。猫はねずみに教えてもらった桃や魚など、いろいろ食べていると思う。



〜第五場面〜
Q 「猫はなぜ泣いたのか。」


 猫は嬉しくて泣いていた。子ねずみ達はたまおじさんのことがだーい好きだったんだと思う。子ねずみ達の「おじさあん、また行こうね。」「約束だよう。」「きっとだよう。」の一人ずつからの一言がなかったら、たまおじさんの目からは涙が出ていなかったと思う。

 僕が猫だとすると、ねずみ達を家族に入れてあげたい。ねずみが優しくしてくれたので、次は僕がねずみに優しくしてあげたい。

大事な桃を落としてはいけない、つぶれないようにゆっくり歩いたと思う。

 猫とねずみに心の繋がりが生まれた。子ねずみ達と仲良くしたいと思ったと思う。

 きちんと優しく受け止められたから、猫は嬉しくて感動して泣いたんだと思う。それに「なんで今までねずみを食べてきたんだ。」とたぶん思って、後悔もしたと思う。これからはねずみ達にも優しくできて、自分より弱い動物にもそんな対応ができるといいなと思う。

 ねずみのお陰で猫は生まれ変わった。

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 これらを初発の感想と比べてみると、話合いによって子どもの読みもより深くなり、人物像の理解が深まったことがよく分かる。物語を味わいながら読む楽しさを感じることができた子どもも少なくなかったと思う。
 物語を二度も三度も読む学習が、子どもの頃、私は好きではなかったが、こうやって友達の意見を聞きながら深まっていくのは、とても素晴らしいことだと思う。
〜〜〜以下は、初発の感想〜〜〜〜

【第一場面】
 先生の話を聞かないで話していたのに、猫に会っても食べられなかったから、ねずみはすごいなと思った。

【第二場面】
 私は、猫がねずみたちにニャーゴといってもねずみ達が恐がらなかったことがびっくりした。
なんで猫は三匹を脅かしているのに、三匹は平気で「おじさん、だあれ。」とか言ったんだろう。
猫が名前を言った時、「たま」って言ったので、人に飼われているみたいな名前だなと思った。
 猫はねずみに初めて会ったので緊張したんだと思う。

【第四場面】
 たぶん、この三匹の子ねずみを食べたかったけど、ももをくれたから三匹を食べなかったんだろうなと思った。
 ねずみは、自分の桃を猫にあげて、優しいんだなと思った。
 ニャーゴを挨拶と間違われておもしろいなと思った。

【第五場面】
 ねずみを食べられなかったから、悔しくて泣いている。
食べられなかったけど、最後には諦めていた。その時、私はたまおじさんってちょっとやさしいなと思った。




 

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