ネ パ ー ル の 子 ど も た ち (1年:学活)

Last up date 2004/7/27

 今年も、ネパールに文房具を贈る夏がやってきた。1年生の子どもたちにとっては、初めて接する異国であり、想像を絶する貧しさを知る初めての機会である。生活圏がまだまだ狭く、身近な人との触れ合いしか持たない子ども達にとって、行ったこともない遠い国の様子がどこまで理解できるのか心許ないのだが、せっかくのこの機会を無駄にしたくないし、学ぶことによって異なる立場の人の気持ちが少しでも想像できる、より優しい子どもに育ってほしいと思ったので、本活動を設定した。

 ネパールの今をどんなふうに伝えようか、あれこれ思い悩んだが、やはり視覚に訴えるのが一番だと考え、今年も吉田さんの写真を使用させていただくことにした。
初めに、地図でネパールの位置を確認。
毎年ネパールに通うK養護教諭の情報を元に、
ネパールの小学校の様子を簡単に話した。
また、K養護教諭の活動を紹介した。
< ネパールの学校の様子 >
<話したこと>
・ 毎日子どもたちは、何キロも山道を歩き、学校にやって来る。
・ 家では子守や水汲みが子どもたちの仕事だ。
・ 教室に机や床がない学校もある。
・ 学校に行ける子どもは半数足らずで、一生の間、全く勉強できない人も数多い。せっかく学校に入っても、家の都合でやめなければならないことも多い。
・ ネパールでは停電などもしょっちゅうだ。車や冷蔵庫がある家はとても少ない。
・ 病気でも、病院に行ける子どもは少ない。
・ 文房具を売っているお店はめったにない。子どもたちは、文房具を使用することがなかなかできない。
・ 雨が降ると、道はぬかるみになる。
・ 身分制度がはっきりしているので、生活を変えることがとても難しい。

○ 提示資料が多くなるので写真は見せなかったが、保健室に貼ってあるネパールの学校の写真を想起するよう促した。(手抜き!)
○ ここで本校K教護教諭のボランティア活動を簡単に紹介した。

 <子どもの反応>
・ 「僕はノートを(収集箱に)入れたよ。」「私は鉛筆を入れたよ。」等々、口々に話していた。少しでも役に立てることが、とても嬉しいみたいだった。


次に、吉田さんの活動を紹介した。 < 学校に行けない子どもたちの写真 >

  ・ ゴーサラの子どもたち ・
  ・ プラスティックを集める子どもたち ・
  ・ 子どもたちの小屋 ・
  ・ 土曜日の配給 ・
  ・ パシュパティナート ・
  ・ ホテルの近くの空き地で ・
・ 「ネパールには、学校に行けない子どもや、家にもいられない子どももいるよ。」と話し、吉田さんの写真を少しずつ紹介した。
・ そして、「文房具を贈ったり、お金をあげたりするのではない、別の手助けをしている日本人もいるよ。」と話すと、「見守ってるん?」と発言した子どもがあった。物を贈るだけでなく、見守ること・寄り添うことがどんなに重要な助けになるかということ(言わば、ボランティアの中心テーマなのかもしれない)について、しっかり話し合いたい欲求をここで感じたが、つい先を急いでしまったのと、幼さゆえにそこまでの話し合いは無理かなと思ったのとで、立ち止まらることをしなかった。ちょっと反省・・・。
・ ここでは、簡単に、「そうだね。見守ってもらえると嬉しいよね。」などと語りながら、撮影者が吉田さんであること、子どもたちと深いつながりを築いていること、吉田さんも子どもたちから様々なことを学び取っておられること、私達にたくさんの情報を発信してくださっていることなどを紹介した。

・ 遊んでいる子、路上で眠っている子、怪我をした子・・・。吉田さんの撮った、子どもたちの写真をたくさん(黒板いっぱいに)提示した。
・ 「もっと見せて。」「次も見たい。」と、みんなとても興味を示した。
・ 何を吸っているのかという質問があったので、麻薬についても簡単に説明した。(寒さや寂しさを紛らわすために吸っていること、健康を害し、成長を妨げ、死に至ることも多いことなど)

<子どもの反応>
・ すごく大怪我をしている子がいる。
・ ゴミだらけだ。
・ ゴミのところはものすごく臭いと思う。我慢してると思う。
・ 裸足で寝ている。
・ お風呂がないから、ずっと泥まみれなのかな。石鹸をあげたい。
・ 学校に行ける人は、無事にご飯が食べれるのかな。
・ 僕も山に秘密基地がある。基地は遊びだけど、これはみんなの家。
・ 基地みたいに小さい家だから、子どもは入れるけど家族は入れないと思う。
・ 電気も水道もないと思う。
・ 手で、ご飯を食べている。
・ ビニールを敷いて寝ている。
・ 麻薬を吸ったら死ぬしかない。
・ 顔も服もすごく汚れている。
・ お母さんに会いたいんじゃないかな。


 子どもたちは、それぞれに、写真を見て感じたことを言い合った。
 道徳の授業などで、こうしたパターンが多かったせいかもしれないが、このあたりまで来ると子どもたちは、もうお手紙が書きたくてたまらない様子だった。(「手紙書きた〜〜い!」と叫ぶ子も) そこで用紙を配布。英語が書ける子は、知っている言葉や自分の名前を書いたりしていた。
 

子どもたちの手紙 相手意識が十分育っておらず、手紙と言うよりは、
自分の疑問や、学習の想起みたいな内容ばかりだった・・(^^;;;
また、残念ながら、相手の立場に立って共感する力も不十分で、
手紙にしては失礼なものもたくさんあった・・・。
自分の暮らしぶりを振り返るなんて、
まだまだ成長を待たなくちゃだめだなと感じた。
・ もし、くつに穴が空いて、ガラスがささってしまったら、血が出て骨も折れたりするかもしれないから、心配だよ。
・ どうやっておうちを作ったのですか?
・ 寝ている子どもをける人はひどいと思ったよ。でも優しい親切な人もいてよかったよ。
・ 寝ている子はかわいそう。寒いんじゃないの?昼は働くの?
・ (ボランティアから)スープをもらえてよかったね。
・ 怪我をしても、生きてね。
・ 寝てて寒かったですか?スープは温かかったですか?
・ ご飯がなくて、お風呂もなくて、家もなくて、服もなくて、お店もあんまりないからかわいそう。
・ ゴミはたくさんあるんですか?
・ なんで麻薬を吸うんですか?
・ ボランティアは優しいね。優しく見守ってあげているね。
・ すごいところに住んでいるね。
・ かわいそうでびっくりしたよ。
・ 死にたくて麻薬を吸ってるんですか?
・ みんながお金を出し合って、子どもたちの家を作ったらいいと思います。
・ 怪我をしている人はかわいそう。
・ 吉田さんは優しい。
・ ものすごく小さいのに親に捨てられたら、どうやって生きていくんですか?



みんなの寄せ書き
〜好きなカードに色を塗り、名前を英語で書き合った〜
 この寄せ書きは、K教諭に、
ネパールの学校に持っていっていただくことにした。


 


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