ネパールってどんな国? 〜第1時〜 (5年:学活) Last up date 7/2003

 
< ねらい >       毎年文房具を贈っているネパールという国がどんな国か知る。
                      
<指導計画>
第2時 国際協力の様子を知る。
第3時 自分たちにできることを考える。


 ネパールの子供の写真を見せ、思ったことを述べ合った。
(子供の反応)

・泣いてる子がいる。どうしたのかな?
・地面に座っている。
・5年生くらいの子もいる。



2  この子達が学校に行っていないことを知らせた。

 子供たちは、ネパールが貧しい国だということは知っているので、「なるほど」という表情。
 が、今まで文房具のお礼に送られてくる楽しそうな写真や手紙でしかネパールの子供たちを知らないので、生活の様子などは予想できないようだった。

 そこで、家庭も社会も子供の労働力を必要としていることや、なぜ学校に行けない子もいるのか等を、右記の資料を用いて説明した。

 知れば知るほど、自分たちの平和な暮らしとの、あまりの違いに驚いていた。




< 資 料 >
一家庭当たりの子供の人数

普通の家庭の年収

一人の子供に必要な教育費

住居の写真

識字率

国の年齢構成のグラフ

土地所有者と所有していない者の割合を示すグラフ

階層による土地所有面積の違いを示すグラフ

小学校に入学する子供の割合と卒業する子供の割合

小学校の始業時刻

ストリートチルドレンや児童労働者の写真


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< ネパール情報 >

(子供の反応)
・ 同じ子供なのにとっても悲しい。私はこんなおいしいご飯を食べて、たくさん遊んで幸せなのに、こんなに大変な貧しい国があることが分かった。

・ 人身売買もあって、私だったら耐えていけるのかと思う。私も、優しい人に慰められたり、他の人を慰めたりしたい。もっと勉強をがんばって、貧しい国の人のことも考えたい。ネパールや、他の国のために協力したい。

・ 僕は、最初はほとんど嘘と思っていた。でも、後からほんとだと分かって、ものすごくかわいそうだった。他にもあるのではないだろうか。

・ 日本の子供たちは豊か過ぎると思う。なんで貧しいからといって、学校にも行けず、つらい仕事をしなければならないんだろう。学校には全員入学できればいいと思う。

・ 子供を金で買う大人はとても自分勝手だ。それに、少しの金持ちも、貧しい人たちを助けないで豊かな生活をしていたり、半分以上の土地を持っていたりしているのはおかしい。

・ 世界中に傷付いた人はいると思っていたけど、あんなにひどく苦しんでいる人がいたなんて、知らなかった。子供もあんなに長時間働くなんて今まで想像もしなかった。

・ 物のように扱われているじゃないか!と思った。僕たちはお気楽なことが分かった。

・ 子供を売ったり買ったりしている人たちは、殺人をしているのとおんなじと思う。

・ 僕がもしネパールにいて、大金持ちだったら、貧しい人たちに絶対寄付する。

・ 文明のある人は、貧しい村に行かなければいい。貧しい人をだまして儲ける人は人として最低だ。世界中の人が自由にのびのびと希望を持って楽しく生きていけたらいい。自分の人生は自分のものだから、誰も邪魔してはいけない。貧しい人も金持ちな人もみんな一緒だと思う。

・ 学校に行くことがどんなに大切か分かった。

・ 私は何かしないといけないと思った。まず、鉛筆などをたくさん集めて送ること、そして、無理かもしれないけど、貧しい国で起こっている悲惨な出来事を伝えていきたいと思う。

・ いろいろなところで、いろいろな人が傷付いていると知り、何とかしてあげたいけれど、私にその力はない。何もできない自分を情けなく思う。だから今、できることやしなければならないことを精一杯やろうと思う。少しでも早く力になれるよう、がんばっていたい。
 

 最後に、次時で扱うユニセフの活動や、各種基金や里親制度等について簡単に紹介し、本時を終えた。
  1時間を通して、子供たちは本当に真剣に考え、何とかしたいと探っていた。どの資料も、子供たちの心を揺さぶるのに十分な迫力を持っていたためだ。が、富の不均衡や貧しい者への搾取への憤りは感じても、我々自身も貧しい国の人たちに迷惑をかけ、搾取に加担しているという私の言葉は、子供たちの心には届かないようだった。搾取する大人にはなりたくないと言うが、その一方で今の自分も搾取の加害者でもあるとは想像もつかないのだ。しかし、直接的な搾取ばかりでなく、こうした構造的な搾取に気付かなければ、貧困は改善されることはないだろう。一人のオーナー(ブローカー)が去れば、また別のオーナー(ブローカー)が現れる。そこのところを開発教育でよくやるワークショップなども取り入れて、今後は実践してみたい。

 来週、残りの二時(第2時・第3時)を予定している。どこに生まれようとも、誰にでも、平等に希望や未来が約束されなければならないということを、そこでもしっかり伝え、考えさせていきたい。そして、世の中の欺瞞と矛盾に負けず、自分は今何をすべきなのか、子供なりに考えることができるよう、投げかけていきたいと思う。


    
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