つくっておいしく食べよう〜第三次「みそ汁究め隊」〜 (5年:家庭科)

「どんな味かな?」 「おいしくできたよ!」

<全体計画>

第一次    食事のとりかたを見直そう(1時間)
第二次 ご飯、みそ汁、卵料理の作り方を調べよう(2時間)
第三次 みそ汁究め隊(本時:1時間)
実習の計画を立てよう(1時間)
第四次 おいしい昼食を作ろう(4時間)

 
 

<本時のねらい>
 試し実習を通して、みそ汁は、だしや味噌の違いによって変化のある味が出せることを知る。

<準備>
 ワークシート(児童数)、なべ8つ、味噌とき、ガスコンロ、お椀・箸(各自)、だし(かつおぶし60g、しいたけ10枚、昆布30cm、いりこ)、
 みそ(米150g、麦150g、合わせ750g)、 さつまいも、塩分計

<学習の流れ>

1  本時の課題「おいしいみそ汁の秘密を探ろう」を提示し、おいしいみそ汁の秘密を探るために、各コーナーで実験しようと投げかけた。
ゲストティーチャー(栄養士2名)を紹介し、挨拶を交わした。
8コーナーとも30人分(1500ccだが蒸発するので1600cc)の一口みそ汁を作ることを伝え、試し実習を行った。


だしの部

麦みそコーナー
米みそコーナー
合わせみそコーナー

(だしは、いりこだし)
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さつまいもは、銀杏切り
みその部

こんぶだしコーナー
かつおだしコーナー
しいたけだしコーナー
ブレンドだしコーナー
だしなしコーナー
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(みそは合わせみそ)
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自分のコーナーで試食後は、ワークシートに気付きを記入した。
別のコーナーでも一口(50cc)ずつ試食し、分かったことやみそ汁作りの手順・ポイントをワークシートに記入した。
手の空いている人は、だしがらを醤油と砂糖で味付けし、おつまみを作った。
ゲストティーチャーにお礼を言い、片付けた。


<子供の反応>

昆布だし



こんぶのにおいがした。
海草のにおい。
色は少し濃いめ。
昆布の味が出ておいしかった。
だしのコクがある。
昆布は塩の味がした。
かつおだし においはかつおで、味は普通のみそ汁だった。
あっさりしていた。
かつおのにおいもするし、かつおの味もした。
口の中がすごくかつおのにおいがした。
色は濃いめ、においは魚のにおいだった。
しいたけだし 家とおんなじだった。
においがすごい。
味が濃かった。
しいたけといもがマッチしていた。
少し甘かった。
やっぱりおいしい。しいたけがおいし過ぎる。
ブレンドだし 甘いような渋いようなからいような。
しいたけより味が濃かった。
かつおの味が生きていた。
コクがあって飲みやすかった。
少しからめ。
何の味かよく分からなくて不思議だった。
しいたけのだしがすごくきいていた。においがすごかった。
色は薄めだが、味は濃いめだった。
魚としいたけのにおいだった。
色が薄くておいしい。
ちょうどいい濃さでおいしい。でもしいたけには負ける。
すごくコクがあった。不思議な味、いろんな味がした。
だしなし 後味がない。
あっさりして物足りない。
みその味しかしなかった。
あまりおいしくなかった。
においもちょっとしかしないし、甘みもなかった。
だしがないとまずい。
味が薄い。だしがひみつの味かな?だしがあるとコクがある。
色薄目、味薄目、においなし。
麦みそ



ばあちゃんちと同じ味。
米みそより甘くて飲みやすい。
なんの味かはよく分からなかった。
米みそと同じような味。
米みそ みそはみそでも米麦いろんな味があるんだな。
だしなしよりは甘かった。
家のと近い。
麦と違って少しお米っぽい。
米の粒みたいなのがあり、いりこだしはかつおだしと似ていた。
合わせみそ みその味がすごくした。
深みがある。
いりこだしはにおいが特にない。
麦みそと同じような味だった。
色は「だしなし」と同じだけど、味が違う。

・ 子供の感覚は鋭敏だ。私がそんなに感じない味やにおいも、はっきり感じ取っていた。子供時代に味わったものは、大人になっても記憶され、その後の食生活の基礎を作ると言われるが、それがとっても納得できる気がした。こんなに鋭敏だからこそ、この時期、極端な味の食品(激辛や甘ったるいものなど)を食べ慣れていると、一生豊かな食生活ができなくなるわけだなと思った。
・ 子供たちは、試し実習を通して、だしやみその違いによってにおいや味が変わることや、同じ量のみそでも塩分濃度が微妙に変わることに気付くことができた。
・ だしを取るのに手間取ったチームは、水が予想以上に蒸発していた。みそは初めから少し少なめに配るとよかったと思った。
・ ゲストティーチャーのお陰で、みそ汁を作る手順が素材ごとによく理解できた。

・ 最後に、おいしいみそ汁作りのポイントを聞いてみた。「味噌をよく量っていれる。」「味噌は少なめ」「味噌を素早くとくとおいしい。」「味噌を煮ない」「ポイントは、だし!」「だしがあったほうがいい。自分に合っただしや味噌を選ぶといいかも。」「じっくりだしが出るまで煮る。」「だしと味噌の組み合わせを考える」等の意見が出た。


・ 次回は、自分たちで作った(田植えから稲刈り、脱穀、もみすりまでした)お米を炊き、班ごとに好きなだしと味噌でみそ汁を作り、卵料理を作る。
・ 今回はさつまいもしか実を入れなかったが、実の選び方・切り方によってもバリエーション豊かなみそ汁ができることを、次回確かめたい。

気付いた事を書いておこう!」
忘れないうちに書きとめようとしていた。


<翌日の日記より>
・ 「だしなし」は意外においしかった。みんなはまずいと言ってたけど、コクがないだけでおいしいと思った。
・ 自分で作った味噌汁はひと味違った。
・ いりこの頭を取るのは簡単だったけど、はらわたを取るのは難しかった。
・ 椎茸とかつおのブレンドは、椎茸だけのと全く味が違っていた。
・ 2人の栄養士さんにいろいろ教えてもらってよかった。
・ 他のチームの味噌汁を飲んでみると、だしの違いや味噌の違いで味がとても変わるものだと思った。どれもおいしかったけど、だしなしが、どれくらいだしありと違うか分かった。自分の好みの味も分かったような気がした。
・ 飲み比べて、みんな味が違うのにはびっくりした。かつおだしはかつおぶしそのままの味だったのは予想できなかった。でも、やっぱり自分たちで作った麦みそが一番だった。今日は新しい発見がたくさんできて嬉しかった。味噌汁も同じじゃないことがよく分かった。ちなみにうちは合わせ味噌だった。だしの素で。
・ 椎茸だしは、少し甘みもあっておいしかった。しょっぱかったのは昆布だし。海の中のものだから、塩の味がすごいした。
・ 椎茸は最初に入れて、かつおぶしは沸騰して入れるけど、入れる時が別々だから少し手間取った。(ブレンドだし)だけど2倍学べたからとってもよかった。試食の時、先生が「高級料亭の味」って言って下さったからとても嬉しかった。また次に何か作る時、先生に「おいしい」って言ってもらいたい。だから、本当に「おいしい。」と言って食べてもらえることは本当に嬉しいことだと感じた。
・ みんながすごくおいしいと人気になった。ぼくはもう少しだしを出したら、もっとおいしくなると思った。
・ 私の父はシマヤで味噌を作っている。だから味噌コーナーに入った。家と比べると少し味が違ったし、おいしかった。次の実習では今日のことを思い出しながらやりたい。いろんなことを教えてもらって嬉しかった。
・ 食べるとコクがあって、作った甲斐があった。
・ だしを取ってふたをしていると「ふたをすると魚のにおいが残るから、ふたは取った方がいいよ。」と言われた。「ああ、においがこもるのか。」と心の中で思った。これも大事なことだと思った。大人になって母さんになる時、おいしい味噌汁を作りたいと思った。
・ 椎茸だしは椎茸の香りがいっぱいして、すごくすごくすごくおいしかった。
・ 昆布だしが少なくてあんまり飲めなかったので、今度作る時は昆布だしを作りたい。


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