Yoshiko' review
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★ 完璧なるネタバレですので、未見の方はご用心なさって下さいね。★

Index

         お 



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アーネスト式プロポーズ  イギリス映画。元々はオスカー・ワイルドの「THE IMPORTANCE OF BEING EARNEST」なのだが、邦題が飛躍してないかな。アイロニーが伝わってこないとでも言いましょうか・・。中世のイギリスの風景や上流階級の衣装や建物は、とってもきれいで楽しめた。空想部分が滑稽で、いかにもなドタバタ喜劇。
アース  野生動物の親子を撮影したドキュメンタリー。何だか、うちの嫁&孫娘と重ね合わせながら観た。
アイ・アム・デビッド  ブルガリアの強制収容所で育った少年の物語。終戦後までも、こんな収容所は各地にあったのだと言う。こんなことが許されていいはずもない。毎日が死と隣り合わせのデイビッド。12歳の少年にこれ以上の仕打ちがあるだろうか。だけど、外の世界は違っていた。デンマークに住む母を訪ねて旅する日々は、人間の心を取り戻していく日々でもあった。収容所の内と外のギャップがあまりに激しく、一観客の私でさえも何だか唐突と感じる場面が多かったんだけど、そこは子どもの適応力というものか・・・。
アイ・アム・レジェンド  ウィル・スミス。人類がほぼ絶滅したというのに、電気も水道も通じているし、食べ物にも移動にも困らない生活ができていることに、何か騙されたような気もした。エンディングもあまりにあっさりしていて、「あれ?これで終わり?」って感じだった。
アイアン・スカイ  コミカルでナンセンス。何も考えずに気楽に楽しめる、大人のマンガ。
アイアンマン2  中年の哀愁漂うロバート・ダウニー Jr。内容はアメコミそのもの・・。
愛してる、愛してない  「アメリ」のオドレイ・トトゥ、はまり役。サミュエル・ル・ビアンが片思いされた心臓外科医に。どこまでも、運の悪い人ってほんとにいるのだと思えて気の毒だった。この後、彼の平和な家庭はまたもや脅かされるのだろう。回想シーンや別人の視点で描く構成も面白くて、最後まで楽しめた。26歳の女性レティシア・コロンバニ監督のデビュー作。主人公アンジェリクに寄り添う医学生もいい味出していた。
愛情物語  原田知世のミュージカル。全盛期の角川映画。親探しの旅に出たけれど、生みの親は既にこの世になく、2度目の義父にも拒絶された主人公、旅で出会ったおじさんと信頼関係を築きながら、現実と向き合い力強く生きていく。心がほんわかする作品だった。
アイス・エイジ  子どもたちは喜ぶのかも。
アイス・エイジ2
Ice Age The Meltdown
 こちらも、お子様向け作品。
アイズ・ワイド・シャット  スタンリーキューブリック監督の遺作、しかもトム・クルーズとニコール・キッドマン・・・なのに・・・全然面白くないのはなぜ?長い、何と言っても尺が長過ぎ。2時間40分、どんな意味をなすのか分からないシーンが延々と。途中で限界を感じた。
愛という名の疑惑  映像もストーリーも90年代制作とは思えない古めかしさだった。サスペンスと言うにはストーリーが単純で謎解きの楽しさもない。ただ、リチャード・ギアもエリック・ロバーツも、筋肉ムキムキでかっこ良くセクシーだったのが救い・・・。美しいキム・ベイシンガーが、ストーリーが進むにつれ、どんどんおばさんらしくなっていったのが驚き。
愛という名の疑惑(2度目の鑑賞)  キム・ベイシンガーの演技は、ところどころやりすぎじゃないかと思うところもあったのだが 1回目に観た時と違って、彼女への同情も感じた。
アイランド  車は大破するわ、ビルは崩れるわ、ヘリコプターも列車もなにもかもメチャクチャになる大迫力。それにしても、ユアン・マクレガー、顔も変わったけど何だかすごい役者になっちゃって。「トレインスポッティング」でハチャメチャな若者を演じてた頃が嘘みたい。
アイ.ロボット  ウィルスミス。ストーリーもアクションも◎
アウト・オブ・サイト  ジョージ・クルーニー。ジェニファー・ロペス。かっこいいけど、中身が描き切れてないとでも言おうか・・・オーシャンズみたいなファッション映画。
赤ちゃん泥棒  ニコラス・ケイジのハチャメチャコメディー。ニコラス・ケイジって、あんなにムキムキだったんだ〜。
アカルイミライ  オダギリジョーのデビュー作。器用に生きられない4人の男を、オダギリジョーと浅野忠信、藤竜也、笹野高史が好演。2人の若者を理解できない中年2人、彼らもまた、どうしようもない苛立ちを抱えた若者時代があったはずなのに、それさえも思い出せず、ただへつらい、媚びながら近付いていく。「君の逃げる場所は夢の中か刑務所の中だ。」と叫ぶ一方で、川で異常繁殖した猛毒のアカクラゲに大喜びもする・・・。大人になれない、幼い4人の姿に、呆れ、驚き、辛くなる、そんな映画だった。
アクシデンタル.スパイ  いかにもジャッキー・チェンらしいアクション映画。おちゃらけ全開、全裸もいっぱい。
アクシデント 騙された女たち  このタイトルは内容と違っている。騙された女たちが主人公に見えないわけは、やはり脚本に問題があるのだろう。素材そのものはそこまで悪くはないのだろうが、調理法を間違えてとんでもなくまずい料理になった、そんな感じの映画だった。たくさんの人を悪意を持って騙し、人をも殺しておいて、たったの5年の刑というのも驚き。実話っぽく仕立てられているけど、リアリティのなさがあっちこっちで見受けられた。
悪魔を憐れむ歌  デンゼル・ワシントン。個人的な恨みを晴らすためなのか、人類破滅に追い込むためなのか、悪魔のやっていることがちょっとピンと来なかった。効果音も日本のホラー映画みたいで、何だか不釣り合いな気がした。
アザーズ  ニコール・キッドマン、さすがの存在感。お金のかかっていない映画だな〜っていうのが最初の印象だけど、彼女の演技にぐいぐい引き込まれ、それなりの形になった作品だった。同じテーマだけど、「シックス・センス」の方が楽しめた気がする。製作総指揮はトム・クルーズ。
アジョシ  ウォンビンが、かっこよかった。アクションもスタイルも笑わぬ演技もシビレる。短髪もロングも素敵。相手の悪役のボスは、ちょっとミスキャストじゃないかと思った。韓国映画らしく、血がドビューとほとばしるシーンが多く、時々うぐぅ・・・となった
阿修羅城の瞳  市川染五郎と宮沢りえ。惹かれあっていく鬼と人間。自分の出自に驚き、受け入れ、それでも相手を思う悲しい恋のお話。きれいなきれいな画面だった。樋口可南子も妖しい美しさ。音楽もかっこ良かった。
明日の記憶  渡辺謙。アルツハイマー病で、遂には妻の記憶までも失う男のストーリー。「これだけは忘れたくない・・・。」そう言って、妻の名を刻んだ焼き物が焼き上がった朝、妻の記憶は消え去った。人間とは、何なのだろう。貪欲に生きるばかりが人間なわけじゃないのだろう。宿命は変えられないし、どれだけのものを失っても、それでもできることをして生きていかなければならないのが人間なんだと思う。渡辺謙、迫真の演技。
アダプテーション  ニコラス・ケイジが二役を演じている。きっとチャーリー・カウフマンは一人の人間の多面性を描きたかったのよねっていう勝手な前提の元で観てたら、途中から話が急展開し、殺人まで起き、ハラハラドキドキのいかにもハリウッドな映画に方向転換。テーマは、「アダプテーション(適応)できない脚本家の苦悩」?それとも「現実とは異なるアダプテーション(脚色)の世界」なのかな?頭が混乱してきて、変な気持ちのままでエンドロール・・・。
APPLE SEED  アニメってかっこいい人ばっかり登場するのね。「世界初の3Dライブアニメ」なんだそうで、確かに動きがリアルで、光の具合だとかとても芸術的な絵だと思った。
アトミック・シティ  ドイツ南部NATO軍の核ミサイル基地がテロリストたちによって占拠。政治色の濃い映画かと思って観始めたが・・・オシャレなアクション映画だった・・・(=TェT=) 。
アドレナリン  ジェイソン・ステイサム名演。かっこいいのに三枚目もそつなくこなし、面白くて大笑いした。
アナザー・カントリー  うっとりするようなボーイソプラノの「木星」で彩られた映画。(ホルストの「惑星」はやっぱり名曲。オリジナルでもう1回聴き直したいと思った。)ビジュアル的にもなかなかで、特にケンブリッジの光景は懐かしく美しかった。ただストーリーは、同性愛者の葛藤みたいなものを期待してただけに、だいぶ期待外れ。
アナザヘブン  邦画。脳味噌のお化けはともかく、なんかこういう空しい愛って好き。
あなたを抱きしめる日まで  アイルランドの修道院であった孤児売買事件がベースの映画。10代で出産した母が、アメリカに売られていった我が子を50年の沈黙を破って探し始めるというストーリー。自分の運命を呪うことなく、あらゆる人々を赦しながら生きる市井の人を、イギリスの大女優ジュディ・デンチが演じている。途中何度も絶望感に見舞われる主人公だが、最後まで自分を見失うことなく神を信じて生きる姿が、はかなくもあり、たくましくもあり、涙涙の名作だった。生涯、母を思い、アイルランドを思い続けて亡くなった主人公の息子も、とてもいたわしかった。
アバウト・シュミット  父権的で高慢で自意識が高い、相手の気持ちを推し量る想像力・優しさもない。全てが自分中心で意味もなく威張っている。そのくせ独りでは日常の細々したことに全く自信はない。怒りだけがあなたのエナジー。妻を失い、どんなに嘆いても、同情されず苦しんでも、それは全てあなたが選んだ人生。コメディだけど、コメディに見えない。それは私のトラウマゆえか?ジャック・ニコルソン、名演。
アバター  文明も科学も、良心に従わずして、何の意味があるというのだろう。見下すから嫌われる。まるで今の独裁国家アメリカそのままだ。個人主義の何たる醜さよ。崇高なもののために戦う尊さを知ってこそ、本当の命なのだと思った。
アバランチ・クラッシュ  雪山の麓の村が舞台のドイツ映画。パニックムービーという触れ込みだったが、ほとんどが人間ドラマで、終了前の30分でやっとパニックムービーの気配になった。しかもバッドエンド。何だかなぁ・・・。現実ってそういうものなんだろうなぁ。
アフター・インパクト  ドキュメンタリータッチと言うか、ディスカバリーチャンネルって感じの作品だった。その説明ばかりの展開に時々いらいらしたが、人類の危機を想像しておくことは大事だなと思った。
アフリカン・ソルジャー
少女兵士の戦場
 ドイツで歌手をしているセナイト・メハリの自伝の映画化。エチオピア支配下のエリトリアが舞台。生まれて初めて会う肉親の迎えに目を輝かせ修道院を出た少女が、やがてエリトリア解放戦線の兵士になり、最後はその部隊を脱出するまでの物語。着た切り雀の赤いワンピースがどんどん薄汚れ、穴まで空いていくのが切ない。彼女達には財産など何一つない。迎えてくれた肉親にすら疎まれ捨てられたのだから。内戦下では、大切にされるべき国の宝の子ども達が、ためらいもなく銃を持たされ傷ついてゆく。その中で純粋な心を失わず、自分を大切に生きた主人公アウェトを、黒人少女が熱演。孤児だったアウェトを大切に育て、マリアの肖像とパンを持たせて修道院を送り出したシスターは、こんな展開を予想したのだろうか。ラストシーンで、シスターに会いに行きたいというアウェトの独白にちょっと安心。応援したい。
アポカリプス シティ  貫禄のある役者揃いなのでサスペンス仕立てのわくわくするストーリーかと思ったら、全くシンプルで推理を働かせる場面もなく、登場人物も幼稚な人々の集まり・・・。TV番組みないな映画だった・・・。
アポカリプス・ナウ  円谷プロの特撮を思い出した。ストーリーも何だか古典的だし、人類が滅びるかという時にミツバチを探しに洞窟へ?助かるのも内輪だけみたいだし、どう見たって独善的なアメリカ市民の物語。
アメリ  フランス映画。ジャン=ピエール・ジュネって、こういう映画も撮るんだな。乙女チックで空想好きでいたずら好きなアメリとニノの物語。アメリみたいに独善的(善意をバンバン押しつける。=失意の未亡人へ、偽造した夫の手紙を送ったり)で、仕掛けまくり(他人の部屋に忍び込んで電球替えたり、足クリームと歯磨きペースト替えたり、道路に矢印描いてニノを誘き寄せたり・・・)で過ごせたら、どんなに毎日が楽しいだろう。。ファンタジックで楽しい映画だった。
アメリカン・ヒストリーX  複雑な気分だ。どう考えればいいのか分からない。父親との別れが全ての始まりだったとすれば、母親の苦しみは想像を絶する。どこでどう振る舞えば息子を変えることができたのか、これから後悔と償いの一生を送らねばならないのだろう。主人公達は、なぜ肌の色の違いだけで、ここまで人を憎むことに狂信的になれたのだろう。そして、ショッキングな事件や肉親の説得によって、なんでこんなにも簡単に気持ちを切り替えることができたのだろう。このタイトルは、これがアメリカの歴史そのものだと言いたいのだろうか。エドワード・ノートンの演技は素晴らしかった。「ファイトクラブ」の強烈な演技を思い出す。エドワード・ファーロングは美し過ぎる。麻薬中毒で暴力事件続きの現在の姿が嘘のようだ。人ってなんでこんなにも変われるのか、不思議過ぎる作品。
アライバル・ファイナル・コンタクト  う〜ん、B級の中でも下の方の作品だろう・・・。音楽も脚本も素人みたいだった。我が身かわいさに世界中に未知の菌をばらまこうとする科学者なんて、ほんとうにいるのだろうか?
嵐の中で輝いて
  そんなにうまく物事が運ぶのか疑問に感じながらも、マイケル・ダグラスがあまりに一途で、ちょっと泣けた。
アリ   所々に実写が出てきて、事実に即した内容なんだと窺わせる展開。人種差別と向き合う場面が所々に描かれており、ちょっと前まで人種差別は日常の出来事だったのだと思い知らされた。
アルゴ  イラン革命時、テヘランのアメリカ大使館員達が監禁された事件が題材。ベン・アフレックって天才だ。「パール・ハーバー」の頃は、「なんでこんな役者が主役張れるわけ?」って不思議だったのだが、俳優としても監督としても、彼のよさが余すところなく表現されていた。イラン革命のドキュメント映像を織り交ぜながらストーリーは進行し、最後に、本物の当事者達のインタビューも挿入。ただ、それらは全てアメリカの視点で描かれているので、イラン人の話も聞いてみたいものだと思った。
アルティメット  リュック・ベッソン製作・脚本。「国が国民をだますはずがない、命を奪うはずがない。」そんな思考は何の意味もない。大きな権力に騙され続ける我々に一石を投じる作品だ。スタントもワイヤーもCGもなしのキレのいいアクション、ノリのいい音楽、肉体派男優、フランス映画。私の好きな要素満載で、面白くないわけがない!
アルティメット2  第1作に魅せられて鑑賞。う〜ん、主人公が、なんか饒舌になってきたなぁ。髪型が前より変だし・・。それに、ストーリーが予定調和的と言おうか、黒幕が初めから分かっているのでワクワク感がイマイチ。犯人の動機もハテナと思える部分があり、残念ながら前作を凌ぐ作品ではなかった。
アルマゲドン2009  「アルマゲドン2011」を観た後だったので、かなりマシな気がしたが、CGは素人っぽさが出ていたし、地割れに落ちても運よく助かったり、アメリカ大統領に何度も会って説得とか、「アルマゲドン2011」同様リアリティが感じられず興醒め。
アルマゲドン2011  主人公が去った直後にそれまでいた所が爆破されるとか、家族を探していて偶然会えるとか、都合良過ぎな場面が多く、リアリティがなくて興醒めした。結末も何ら感動がなかった・・・。
アレキサンダー   「トロイ」みたいにがっかりするのかな〜と、あまり期待しないで観たが、映画館で観るにふさわしい迫力と映像美&役者もみんな熱演で楽しめた。ジョナサン・リース・マイヤーズの出番はもっと多くしてほしかったよ!若き日のプトレマイオスももっと存在感出した方がよかったかも。父親への憎しみや母親へのコンプレックス、また、どんなに男同士の愛情が崇高で敬愛に満ちていても、結局は子を産む女性とだけしか結婚できない苦悩だとかも盛り込まれていた。ストーリーは端折りに端折ってあったけど、観たいポイントは描かれてたし、歴史ものだからこのへんは仕方ないと思った。
アレックス・ライダー  イギリスの子どもスパイ映画。少しだがスパイグッズもあるし、楽しく鑑賞できた。ユアン・マクレガーがあっという間に死んでしまう役で、ええっ?もう?・・と思った。
アンカーウーマン   ミシェル・ファイファーとロバート・レッドフォード。成功をつかむために、そして愛を成就させるために、精一杯走り抜けた女性の物語。仕事で彼女を支え、自身の仕事も貪欲に追究するロバート・レッドフォード、かっこよすぎ。あんなサポーターが私もほしい。クリント・イーストウッドじゃ、こうはいかない。彼女を理解する深いまなざしが、彼女の能力を最大限に開花させたと言って過言ではない。セリーヌ・ディオンの「Because You Loved Me」(挿入歌)もピッタリだった。
アンカーウーマン
(2度目の鑑賞)
 ミッションを果たすために、愛が必要だった、愛に支えられたからこそミッションを果たすことができた、そう思うと、この2人がもうカッコよくてカッコよくてたまらない。自分のキャリアとか名声とかそういうことじゃなく、どこまで人々に貢献できるかということが、人として生まれてきた使命なんだと思った。涙ボロボロだった。
アンタッチャブル  ケヴィン・コスナーとロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー。みんな渋いし、名シーンが多くて興奮する。何度観ても、なぜか新鮮。
アンダーグラウンド・インフェルノ  ドイツ映画。テレビ用の映画だったらしい。ライン川直下の地下鉄爆破現場からの脱出劇。ストーリーはシンプル。人物描写もシンプル。
アンブレイカブル  ブルース・ウィリス。「シックス・センス」を髣髴とさせる話。
A.I   愛を持つロボットを創造するなんて人間はなんて罪作りなのだろう。愛されたくても親に愛されない子供や、子供の心を満たすことのできない親が、世の中にどれだけいるのだろう。
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イーオン・フラックス  シャーリーズ・セロンのキレのある動きが、かっこよかった。
イーグル・アイ  メインコンピュータが意思を持ち、人間に仕掛けてくるという見たことのあるストーリーで、新鮮味がなかった。シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ビリー・ボブ・ソーントン他、役者陣はよかった。アクション部分も多かったが・・・、カーチェイスの内容とか、現実離れしているし、妙に長い。そんなことしなくても、コンピュータが目的を遂げる方法なら他にありそう。そう思えば、全体的に間延びした感じ。
イエスタディ 沈黙の刻印  韓国映画。俳優がオーラのある人ばかりだった。アクションや音楽もなかなかよかった。
硫黄島からの手紙  クリント・イーストウッド監督。渡辺 謙。戦勝国の人間に、日本のナショナリズムがここまで描けるのか、理解できるのか、不思議な気がした。硫黄島では日米合同の慰霊祭が行われているそうだ。米兵サムに届いた母親からの手紙も日本兵に届く手紙も、何の変わりもないことが、さりげなく、しかし的確に盛り込まれていて、戦争を仕掛け続ける人間のクレージーさだけが、虚しく空回りする、そんな映画だった。投降する日本兵が一兵でもいてくれたこと、私は何だか嬉しかった。去年の冬に行ったベトナムのクチトンネルを思い出した。規模は全然違うけど、同じ発想で、同じ敵と戦っていたなんて、今まで全然知らなかった。(日本人なのにね。)現在硫黄島には二ヶ月に一本の定期航路もあるらしい。いつか行ってみたいと思った。
維新回天・竜馬伝!  宝塚歌劇宙組。龍馬は山口県にもゆかりの深い人物なので興味深く鑑賞した。時にコミカル、時にシリアス、日本の未来をとことん考えた龍馬の魅力が存分に描かれていて、踊りも素晴らしく、歌も絶品だった。が、ちょっとアイドル映画みたいな場面(観客に「キャー!」と言わせるための場面)があったのが、玉に瑕。まぁ、仕方ないけど。
イズント・シー・グレート  ベット・ミドラー、はまり役。泣ける。
一命  市川海老蔵の迫真の演技に引き込まれた。所作も殺陣も美しく、名実共に一流の俳優だと思う。坂本龍一の音楽も、リアリティのあるダークな色彩の映像も美しく、作品としての統一性があると言うか、完成度の高い映画だと思った。せつなくて哀しくて、最後まで、泣いて泣いて泣きまくって鑑賞。人権意識って、人は皆平等なんだという意識からしか成り立たないんだと思った。役所広司も好演していた。
いつか眠りにつく前に  クレア・デインズ主演。泣ける泣ける映画だった。脚本も演出も映像もとてもよかった。人生の終末を迎える人の気持ちを気高く繊細に描いていた。音楽も情感たっぷりで悲しかった。ハリスとアンの青春の場面も、雨の日の再会の場面も、胸キュンだった。人生に過ちなどない、その通りだと思った。I'll do my best. I'll be there.って、人をどんなに元気付ける言葉なんだろう。人生には希望と欲望がなくてはならないんだと思った。ヴァネッサ・レッドグレーヴ、いくつになってもきれいだ。ヴァネッサ・レッドグレーヴもメリル・ストリープも娘との共演だが、娘と共演できる女優って、そう多くはないだろう。
愛しのローズマリー  ドタバタコメディー。 人間中身が一番大事って訴えているようでいて、実は容姿端麗でお金持ちが一番なのよっていうメッセージにも取れなくもなく、なんだか腑に落ちない映画。
祝福(いのり)の海  魂がきれいになった気がする。豊かな山と海さえあればそれでいいと心から思った。こんなにも繋がり合える人々がいることも嬉しかった。 映画は祝島の反原発運動や福島第一原子力発電所の事故により生活の変化を余儀なくされた人々の今を盛り込みながら、淡々と進んで行った。我々が守るべきものはただひとつ、この海の中から生まれた命なんだということを伝えながら。
 上映後の監督トークにも聞き入った。たまたま近くに座っていた人々とも感想をシェアした。私にできることをひとつずつ粛々と行い、明るく正しく生きていきたいと思った。
イングリッシュ・ペイシェント  なんて悲しい愛の物語。しかもクール。レイフ・ファインズ主演。脇役だったがウィレム・デフォーもワイルドで渋味のある役柄で、「ボディ」のマドンナの相手役の時よりよっぽどよかった。これぞデフォーって感じ。 景色も綺麗で、派手なアクションはないものの、じーんと来る作品。
イン・ザ・カット  シリアスなメグ・ライアンもなかなかいいのでは?40過ぎには見えないし!贅肉ついてなくて羨ましい。製作は、主役を降りたニコール・キッドマン。脚本・監督は、ジェーン・カンピオン。翻訳はいつもの戸田さんだけど、今回ばかりはウゲッっとなった。いくら下品な言葉だって、もうちょっと、うまい訳し方があるのではないだろうか?
インソムニア  アルパチーノ、かっこよし。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイヤ  トム・クルーズとブラッド・ピット。配役がピッタリし過ぎて意外性がなかった。トム・クルーズもブラッド・ピットも無難な演技で美しかった。が、主人公はいったい誰なのか、ぼんやりし過ぎだと思う。キャスト表示の順番通り、トム・クルーズを主役にしたいのなら、この脚本と演じ方は違うよね。結局、トム・クルーズの存在感に監督も脚本家も引きずられた感がありあり。もうちょっと無名の俳優持ってきて、ブラピの良さを引き出した方がいい作品になっていたと思った。
インビジブル(1回目の鑑賞)  透明人間もの。「不可視の存在になっても、世で認められる働きはできるかも?」っていうのは淡い夢なのか?
インビジブル(2回目の鑑賞)  透明人間との戦いはテンポもよく面白いが、最初から最後まで誰の胸にも反省や悔恨、逡巡がないので深まりもない。
インセプション  映像や音楽は洗練されていてかっこよかったし、レオナルド・ディカプリオ演じるコブと妻との逸話も、まぁアリかなと思ったけれど、私利私欲のために人の心をコントロールしようとする発想が、そもそも変で、それが成功して家族と再会したところで、所詮犯罪者なのだという感情が拭えない。そのため最初から最後まで感情移入できない作品だった。どんなカーチェイスも撃ち合いも、夢の中での手前勝手な話だし、作戦が失敗したって仕切り直せる可能性は決してゼロではないのだから。
インビクタス 負けざる者たち  マンデラ大統領が政治にスポーツを利用した(新しい国家の統一のためにラグビーを引き立てた)のは理解できるが、まるでラグビーが大好きだから・・・みたいな描き方は、現実に迫れていないんじゃないかと思った。マンデラ役のモーガン・フリーマンははまり役。彼以外にこの役ができる人はいないかもしれない。マット・デイモンの目が幅の広い二重になっていたのが気になった。
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ヴァン・ヘルシング  ヒュー・ジャックマン、リチャード・ロクスバーグ。 ドラキュラもフランケンシュタインもジキル&ハイドも狼男も、いろいろ出てきて話に参加しており、壮大なスケールのモンスター映画って言えるのかも。CGもかっこよく仕上がっていた。ドラキュラ役のリチャード・ロクスバーグ、えらくセクシーだった。
ヴィクトリア女王 世紀の愛  在位63年7ヶ月、とんでもない長さの女王の若き日の苦悩と葛藤の話。クラシカルな音楽も、庭園も宮殿も素敵で、一部の役者の大仰な演技を除いて、とっても私好みの作品だった。誰にも媚びない女王が凜々しくて、かっこ良かった。
ヴィドック  フランス映画。 CGをふんだんに使った「ムーラン・ルージュ」みたいなパリの映像美と、「オペラ座の怪人」みたいな重厚な音楽がよかったが、ストーリーは何か軽薄で、「あれ?そんなのあり?」って感じで終わってしまった・・・。不完全燃焼。
ウォール街  チャーリー・シーンとマイケル・ダグラス。似たような話、キアヌ・リーヴスとアル・パチーノのコンビネーションで観たことあるゾ。欺瞞とか葛藤とか、復讐、陰謀、盛りだくさんで、楽しめる映画だった。
ウォール街(2回目の鑑賞)  額に汗して働く人は貧しく、何も生産せずタイミングを見てお金を移動させるだけの人が豊かになる・・・・。が、最後はやはり実直さが大事なのだという結末で、どこかほっとするストーリー。自分の仕事に誇りを感じて生きていたい。
宇宙戦争  映画って意味づけがうまくできてないといっぺんに冷めてしまう・・・。映像は完璧だったけど、あれ?って終わり方。
宇宙戦争 ファイナルインパクト  一般市民が、自分達の生存権を脅かす異星人と必死で戦う話。間抜けな行動も数々あり、生き残った人類もちっとも強くない。銃の撃ち方なども残念だし、心情描写もパッとせず・・・CGがメインだったのかな?それとも来たるべき本番に備え、心構えを作るための作品だったのだろうか?
有頂天ホテル  三谷幸喜監督。雑多な話が同時進行なんだけど、話が単純なのと、達者な役者ばかりで分かりやすく、笑いもいっぱい。卒のないキャスティングで、リラックスして観ることができた。
美しき運命の傷痕  トラウマの中でもがきつつ、自分が何者なのか探し続ける4人の女性たち(三姉妹と母親)。三姉妹が父親を失った、運命のその日以来、口のきけない母親が、「それでも私は何も後悔していない」と綴るラストシーンは、かなりのインパクト。こういうの、かなり好きだな。フランス映画バンザイ
海猿 Braive Hearts  この手の映画は苦手だ。しらけてしまう。はらはらドキドキもしないし、共感もできない。そんなふうに交信しないだろうとか、現場の人がそういう判断はしないだろうとか、会議室であんなに叫ぶかとか、つい思うのだ。バツイチなんて、大きな秘密にも思えないし、一言で言うなら感性が合わないということだろう。
海は見ていた  黒澤監督が最後に企画した作品。清水美砂、遠野凪子。もうちょっと時間を長くして、主人公たちの心の動きを追った方がよかったんじゃないかと思った。
海を飛ぶ夢(The Sea Inside)   「ミリオンダラー・ベイビー」もそうだった。死にたいってことは、尊厳を持って生きたいってことなんだと思う。その人の生も死も、誰も規定できないし、すべきでもなく、ただただ尊重することが、その人を生かすことなのんだと思った。
海を飛ぶ夢(The Sea Inside)
(2回目の鑑賞)
 スペイン映画。音楽も重厚で、映像ももきれい。素晴らしい総合エンターテイメントだ。画面をきっちり二分したエンドロールの海と空が、この物語を象徴していた。人々の心の奥底に深く深く入り込んだ主人公の生き様に涙ボロボロ。甥のハビは、この後、どんな人生を送ったのだろうか。
ウルフ・タウン  登場人物は4人だけ。場所も小さな小さなゴーストタウン。説明的な台詞も多く、ストーリーも単純で、途中を飛ばしたい欲求に何度も駆られたが、辛うじて全部観た。ラストも、え?それだけ?という失望感が・・・。何のひねりもないので、役者たちは好演だったが、あまり引き込まれることはなかった。ふさふさのウルフの毛を見て、巷に出回っているファーコートのオオカミ率の高さを思い、こんなしなやかな動物の生皮を人間のファッションのために奪っていいのかしらと、映画と関係ないことが気になったりもした。
噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ  ダスティン・ホフマンとロバート・デ・ニーロ。 ちょっと前に、イラクでのフセイン巨像引き倒しや、女性兵士救出劇が仕組まれたヤラセの映像だったかもっていう番組を見たばっかりだったので、あながち荒唐無稽な絵空事でもないんじゃないかと思いながら観た。
 現代の戦争は情報戦だ。民衆をどこまで味方に付けることができるかで、戦争が続けられるか否か決まってくる。「空恐ろしいショー・ビジネス」、それが戦争と言えるのかもしれない・・・。
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エアホース・ワン  ハリソン・フォードとゲイリー・オールドマン。ちょっと、ちょっと〜!って感じの映画だった。大統領にとって、自分の家族は部下の命よりも国家の命運、職責よりも優先するもので、命懸けの行動を起こしたテロリストはただのクズなのだ。ものすごくエゴイスティックなナショナリズムを感じた。
エアポート2011  パイロットが大統領の弟だからって一国の危機管理に違いがあるなら、姉でもある大統領の資質を疑うが、まぁ姉弟だからこそ分かるキーセンテンスもあったのでそこは映画を少しは面白くさせたのではないかと思う。しかし、テロリストにカリスマ性はなく、要求も陳腐だし、最新型のジャンボ機が撃墜されそうになる場面もそんなにハラハラできないし、何より肥満体のパイロットに共感できなかったので、ちょっと残念な映画ではあった。
永遠の0  宮部(戦時場面での主役:岡田准一の役名)は全て、生き残った回想者たちの目を通して描かれるわけだから、このもどかしさは仕方のないものではあるのだが、もっと宮部の心情を掘り下げる描写があれば感動も違ったものになったとは思う。周囲の役者達は、皆素晴らしかったが、変に感情を高揚させているかのような演出家の意図がちょっと好きになれなかった。家に帰ってから「修羅の翼ー零戦特攻隊員の真情」をAMAZONで注文した。
エイリアンVS.プレデター  シンプルな展開だったし、プレデターが妙に人間くさい。瞬間移動できるプレデターが、人間と一緒に走らないでほしかった・・。そして意外にも理性的。得体の知れない恐ろしさが消えて、拍子抜け。
エクスペンタブルズ  シルベスタ・スタローン監督・主演。準主役にジェイソン・ステイサム、脇にミッキー・ローク、ドルフ・ラングレン、ジェット・リー、それにノンクレジットでブルース・ウィリスやシュワちゃん。豪華過ぎるキャストで、こんな映画なかなかない。シュワちゃんやブルース・ウィリスなんて、「出番、これだけ?」って感じでもったいなさ過ぎ。ストーリーは「ランボー」っぽいアクション。昔を懐かしむ映画なのかもしれない。
エクスペンタブルズ2  若手のリアム・ヘムズワース、かっこ良かった。ジャン・クロード・バンダムが悪役で登場。ストーリーは、相変わらず。勢いたっぷり、わがまま放題の「強いアメリカ」時代のノリ。
S.A.S.英国特殊部隊W  うむ、役者がみんなよかった。テレビ番組だったらしく、いろんな話が出てきて楽しめた。
esエス  スタンフォード大学で実際に行われた心理実験に基づく映画なのだそうだが、もう途中から、特権に甘え傲慢になる人間の醜さにウゲッとなった。人をいじめて何の意味があるのか、当事者だって分からなくなるのね。
エターナル・サンシャイン  ケイト・ウィンスレットとジム・キャリー。記憶除去手術を受けている最中に無意識下でそれに抵抗。幼いころの恥ずかしい記憶の中に恋人(消そうとした記憶)を隠そうとするが、記憶は消され・・・しかし彼らは再会。ストーリーも面白いが、脚本が最高。『マルコヴィッチの穴』『アダプテーション』のチャーリー・カウフマン、天才だ。どうやってこんな不思議な構成を生み出すのだろう!
Xーメン  アクションはかっこよかったが、ラストも余韻のない終わり方だったし、善か悪かの二者択一的な人物描写に終始していて、好きじゃないゾ。
エド・ウッド  ジョニー・デップの女装、意外にキモイ。「え?これのどこがよかったんだろう?」って思えるような、アメリカの原風景がモノクロームで描かれていて、そこにティム・バートンのこだわりは見えるんだけど、ものすごく古めかしくて滑稽で・・・、ストレンジな映画だった。
エビデンスー全滅ー 残酷シーンと被害者のリアリティある恐がり方でドキドキしたが、オチが何とも非現実的。世に出たいからって、こんなことするのがサイコパスなんだろうけど、何だかスッキリしない・・・。
エネミー・オブ・アメリカ  ウィル・スミスの社会派サスペンス。 プライバシーがいかにありがたいかよく分かるし、ストーリーもきれいにまとまっていて楽しめた。ウィル・スミス演じる元弁護士と相棒が、NSA(国家安全保障局)に反撃するシーンが痛快。
エリザベス  オトコというジェンダーを抱えた人間には理解できないみたいだ。夫も息子も「なんで悲しいの?」と真顔で言った・・・。悲しい悲しい大作、ラストは涙が止まらなかった・・。
エンドゲーム 大統領最期の日  途中はワクワクする展開もあったのだが、え?そんなこと?・・・と、がっかりするエンディングだった。
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大奥  仲間由紀恵と西島英俊。火事になったり花火が上がったり・・・「絵島・生島事件」がこんなふうに変えらるなんて・・・・アイドル映画と思って観ればよかったのかもしれないが、実際の事件なんだから、もっと史実に忠実であってほしいと思った。
大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇  竹ノ内豊も水川あさみも、かわいかった。結婚って、少年少女のような、素のままになれるところがいいんだと思う。
オーシャンズ11  ジョージ・クルーニー & ブラッド・ピット。 ジョージ・クルーニーはとってもかっこよかったが、ブラピの方は控えめで、ぱっとしない感じ。元々清楚なのでよっぽどワイルドに演じないと個性が見えてこないのかも・・・。女(ジュリア・ロバーツ)を物扱いしてるストーリーが、ちょっとヤな感じだった。
オーシャンズ12  明るくって楽しくて、「ルパン3世」みたいな映画だ・・・。だけど、脅されてお金を返そうとするみみっちさがかっこよくない。ヴァンサン・カッセル(の役)も、大泥棒の割には子どもじみていてかっこよくない。あそこで現れるブルース・ウィリスも変。音楽とキャサリン・ゼタ・ジョーンズだけ好きな感じだった。
オータム・イン・ニューヨーク  余命わずかな若い女性が、ほんとにこういう恋をするのだろうか?
オール・アバウト・マイ・マザー  スペインのアルモドバル監督。傑作だ。臓器移植やエイズや死、同性愛、性同一性障害など、どうしようもない運命の中で精一杯生きる人間たちの、精一杯のドラマ。息子を愛し続ける母、息子を残して死にゆく母、孤独な母、娘を理解できない母・・・、いくつもの母親像は、この題名の示す通り、私の、そしてあなたの(母親の)一面でもある。母親とは、生と死に直結した、命の一部なんだと思う。音楽も心の琴線に触れる深い響きだ。全ての登場人物に同化できる作品。おいおい泣きながら観たよ。
オールウェイズ  スピルバーグ監督。印象に残るシーンなし。
オールド・ボーイ  韓国映画。チェ・ミンシク。ハードだ。知らない間に罪は重なり、人を傷つけていく。青年も壮年も、心は真っ白な少年。ただ人を愛するだけ。人間なんて年や生まれた環境とか外見とか、そんなものはお飾りでしかないのだ。人は誰かのために、何かのためにこそ生きていけるのだと思う。音楽、脚本、役者達・・みんな素晴らしい。タランティーノ監督が絶賛した理由が分かる。納得できないのは、最後に主人公が自ら記憶を消し去ってしまったこと。獣にも劣る罪を選んだということだから。それは誰のための選択だったのだろうか。もう1回観たい映画だ。
オクラホマ!  ヒュー・ジャックマンのミュージカル。ヒュー・ジャックマンがここまでの実力派だったなんて、今更気付いても遅いが、歌も演技もバリバリで、そのプロ根性にビックリした。
おくりびと  2008年米アカデミー賞(オスカー賞) 外国語映画賞受賞作。第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。山崎努は名優だと思った。彼の醸し出す雰囲気が映画を支え、主役を引き立てている。それなのに広末涼子は残念だ。もっといいキャスティングはなかったのか?夫から、まるで人生のパートナーと見なされていないかのような役だから、これで良かったのかもしれないけど、それにしてももっと魂のこもった演技をしてほしい。
 親子の愛は、見返りのない愛だと思う。だから死んだ父親が小石を握りしめていたシーンは、感動的でありながら冷めきってしまうようなシーンでもあった。
 職業差別にはちょっとビックリ。これが事実に基づく描写だとしたら、自分の無知にもビックリ。
男たちの大和  「男たちの」って部分からして引っかかり、今年私が最も行きそうにない映画top1だった。久し振りに映画館でいっぱい泣いたよ。エンディングロールが終わるまで誰一人として席を立たず、すすり泣きも聞こえていた。内容は、まさしく「男たち」だけの大和。みんなそれぞれに自分の信じた道を全うし、誠実に生きていたんだけど、男たちにできることも、女たちにできることも、きっとほんとはもっとあったはずだったんだと思う・・・。
オペレーション ワルキューレ  ヒトラー暗殺計画「ワルキューレ」が題材。国を愛し、家族を愛し、正義のために命を懸けた兵士の物語。セバスチャン・コッホ主演。映画人の良心、愛国心、正義を感じる作品だった。「人間の価値は信念のために命を懸けられるか」とは、心に残る言葉だ。
終わりに見た街  中井貴一。現代の2つの家族が突然昭和19年にタイムスリップし、空襲の中で現代に戻ったら核戦争で東京壊滅、そして主人公の命も果てるっていうショッキングな内容だった。現代の核戦争は知らないうちにもう始まっていて、ぼんやりしていると60年前の体験は何ら生かされない、そういうメッセージだと思うが、絡め取られ、巻き込まれた国民の姿がうまく描かれていただけに、次は日本人の加害者性をえぐる番組も見てみたいと思った。
陰陽師  敵役の真田広之もよかったが、主人公の野村萬斎がすごい存在感で、若いのになかなか渋味あり。ただラストシーンがあまりに普通で人間らしく、和み過ぎだった。固い友情を描きたかったのだろうが、ここは最後まで妖しくクールじゃなくっちゃぁね。
陰陽師U  野村萬斎、「陰陽師」の時ほどセクシーじゃなくなってたゾ! それに終末の無理な展開には、目を覆うばかりだ。これってきちんと練られた脚本なんだろうか?更には中井貴一の演技もちょっと・・・。と言うわけで、かなりガッカリだった。


       

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