お米を食べよう!(第5学年) 未完!

1 ねらい 
(1) 米や米作りに関する知識を身に付け、主体的に米作りができるようにする。
(2) 米作りを通して、日本の食糧生産の将来について自分なりの考えを持つことができるようにする。
(3) 課題解決に向け、地域の人々と関わりながら意欲的に活動することができるようにする。     
2 学習の流れと記録(全70時間+α時間)
小単元名 主な活動 時間数
4月 田んぼを作ろう
・もみ選び(塩水選)
・土作り・苗作り(苗代)
・バケツ稲・ミニ田んぼ作り

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・ 100均でバケツを、ジュンテンドーで土を買い、農協でもみを分けてもらって塩水選後、バケツ稲を植えた。しかし、バケツ稲だけでは十分な収穫は見込めない。「小さくてもいい、本物の田んぼがほし〜〜!」とお願いしたら、あっさり許可され、校庭にミニ田んぼを造ることになった。
・ 子供たちは、何しろ田んぼで遊んだこともない。この頃は、テレビの教養番組と本と農家の教頭だけが頼り。見よう見真似で苗代を作った。校庭には5平方メートルの穴を掘り、毛布2枚とビニールシートで覆って田んぼを造った。保護者が田んぼの土をトラックで運んで来て下さった。牛糞入りのよく肥えた土。雨も降ってミニ田んぼはすぐにどろどろに。子供たちは、膝の上まで泥に浸かりながら、足で一生懸命代かきをした。あの、どろどろぐにょぐにょ感覚は、子供たちにとっては初体験。大騒ぎの代かきだった。
5月 米作りを始めよう ・田植え
・稲の生育調査

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・ 近所の田んぼで田植えを体験させていただいた。二本の指で苗を持ち、そーっと地面に差し込む。田んぼに整然と植えるための揃え方なども教わり、勉強になった。その経験を生かしてミニ田んぼでも早速田植え。田んぼが小さいだけに田植えは難なく終わったが、苗はひょろひょろで頼りなく風になびく・・・。
6月 米作りに必要な条件を調べよう ・田んぼの生き物調べ・稲の病気調べ・天気と生長の関係調べ
・「品種改良、遺伝子組み換えってなあに?」(ゲストティーチャー)
・草取り・くろかり
・水の管理・肥料(穂肥)
・ 教頭に、追加の苗をもらった。青々とした立派な「ひとめぼれ」。塩水だけでなく、お湯に浸けるなどしたものだそうだ。バケツ稲もひょろひょろになってきたので、こちらも植え替えた。今度は順調にぐんぐん育っていった。
・ ゲストティーチャーに、日本の米作りが抱える問題点等について話していただいた。
・ 稲がよりよく育つよう、インターネットで調べたり、近所の農家にインタビューに行ったりした。ミニ田んぼには、藻とたくさんの生き物が生まれていた。
7月 おいしい米を育てよう ・草取り
・無農薬農法
・害虫探し
・水源を調べよう
8月 ・水の管理・肥料 各自・当番
9月 ・すずめ対策・台風対策
・稲の花調べ
・ 2〜3度中干しをした辺りからちょっと中弛み。中干しでもないのにミニ田んぼの水が枯れかけたりするようなことが何度かあった。夏休みはバケツ稲を家庭に持ち帰って世話したが、旅行等により枯らしてしまった子が数名いた。そんな状態にもかかわらず、幸いなことにすずめや台風の被害もなく、稲は黄金色に実っていった。
10月 米を収穫しよう ・稲刈り・はさがけ・脱穀・もみすり・精米・収量調査
・精米所、農協、販売店調べ
・炊飯・料理
12
・ 近所の田んぼで稲刈りとはさがけを体験させてもらった。その経験を生かしてミニ田んぼでもいよいよ収穫。狭いので、少しずつしか刈れなかったが、子供たちはそれでも大変な喜びようだった。
・ 刈った稲をどうすればよいのか、みんなで調べた。グループごとに農家や農協・お年寄り・精米所などに取材に行った。ここでも様々な発見が。思いがけず中国式の脱穀・もみすりが分かった班もあったし、精米所でもみをいやと言うほどもらってきた班もあった。農協に行った班は、ちゃっかり機械で精米してもらって得意顔だった。結局、残りの稲は、手や割り箸を使って脱穀し、すりこぎで挽いてもみすりすることになった。
・4時間かけて、脱穀・もみすりをした。1班につき、100グラム程度の玄米が取れた。手作りの漏斗やすりこぎを持って来た子供が数名あり、作業への意欲を感じた。


<脱穀・もみすり:子供の感想>
・すり鉢にもみを入れてボールで混ぜたら、もみがらが取れたから嬉しかった。いろんなボールを使って交代でやった。
・もみすりはすごく簡単にむけていくので嬉しかった。
・楽しかったけど、とっても疲れた。手が動かなくなるくらい大変だった。
・一粒も落とさずにやった。
・首がものすごく痛くなった。でもずっと続けてやった。給食が始まるまで休みなしにやっても終わらなかった。
・もみがらとお米を分けるのが大変だった。玄米になったお米を大事にビンに入れた。これからご飯を食べる時、ていねいに食べたい。
・もみがらとお米がちゃんと分かれなかったから、ピンセットを使ってすごく時間をかけて取った。
・割り箸ですると、周りにすごく飛び散るので、手でした。
・ぼく達の班は異常に米が少なかったので、落ちている米とかを拾い集めたけど、多くならなかった。班全員が食べられるといい。
・私達の班は間に合わなくて、どうしようかと考えて、石でやることにした。休み時間にY君が石を探してきてくれた。少しお米が割れたけど、何とかうまくいったので間に合った。私達が植えた稲が、こんなお米になってよかった。
・自分で造った田んぼでお米を育ててきて、今日お米にして、全部手作りでとってもいいことだ。
・力をこめてグリグリとやった。いっぱいやったつもりが、まだ5分の2くらいだった。
・早く食べたい。
・脱穀は、お米がいっぱい落ちて、拾うのに時間がかかった。
・飛び散ったもみやもみがらを拾ったりして、私たちが4時間かけてやっても少ししか取れなかったので、私はつくづくお米作りの大切さ・大変さが分かった。これからもこの体験を忘れず、お米を大切にしていきたい。
・炊飯前日から水に浸けた。翌日までに2〜3回水を換えることにしていたが、子供たちは休み時間のたびに水を換え、気にしていた。お米は少しずつ吸水し、かさが増していった。
・翌日、朝8時40分より炊飯開始。量が少なかったので、9時には炊き終わり、試食した。固いと覚悟していたが、前日から吸水させたせいか、とっても柔らかくておいしかった。
・試食後、原始時代、お米の栽培により定住生活が可能となった話をもう一度子供たちにした。子供たちは、自分たちの田んぼが狭すぎた、ものすごく広くしないと十分な量は穫れないと口々に言った。お米は1年に一回しか穫れず全て手作業であったことや原始時代でも冷害があったこと、ゼロからの開墾であったこと、獣に荒らされることもあったこと、人間同士の争いもあったこと等々、大昔の様子や苦労を想像し合い、無事に実ったありがたさをかみしめた。

<炊飯・試食:子供の感想>
・お米は、すごく×4おいしかった。
・味はいいけど、ちょっと固かった。
・味は白米の少し下。
・見た感じ、とてもきれいに炊けた。しゃもじを立てたら、トンとすぐに底にあたったので、少ないなと思った。
・「教頭先生のお陰でこんなによく炊けました。」と感謝をこめて言いに行った。ほんとに嬉しい。
・昨日からずっとドキドキして、早く食べたい、早く食べたいと思っていた。
・炊き始めると、心の中で、まだかまだかと繰り返した。
・自分達が今まで育ててきた米が、もう食べられるまでに成長し、機械を使わずに脱穀・もみすりし、やっときれいなお米になった。そんなご飯だから、とてもおいしかった。
・一生懸命育てたお米が食べられてよかった。
・心の中で、どんな味がするかなー、おいしいかなーと思いながら食べ始めた。よく見ると、もみがらを取ってないお米もあったが、一粒残らず食べようと思った。かまどで炊いてないのに、かまどで炊いた味がした。ぼくたちが作ったお米が、こんなにおいしかったということが、ものすごくものすごく嬉しかった。
・お腹いっぱいにならなかったけど、心の中はいっぱいになった。またこういうことをやりたい。
・やっぱりお米は日本にずーっとあってほしいと思う。
・炊く前によく見ると、まだもみがらがついているのもあった。でもそのまま炊いて、食べる時にもったいないのでむいて食べた。
・すぐにできたのでびっくりした。思っていたより少なかったので悲しいけど食べた。すると、とってもおいしかった。よく噛むと味がとっても出て、他の班より少なかったけど、本当にとってもとってもおいしかった。今度はもっと広い田んぼでいっぱい作ってみたい。
・あんなに小さかったお米が、あんなに大きくなり、ついに食べる時が来た。まさに巨人の優勝だ。
11月 田んぼのアフターケア ・お礼肥え・代かき・あぜぬり
・反収、町歩、畝
12月 お米を食べよう ・餅つき
・うるち米ともち米
1月 わらで作ろう ・わら細工・くんたん作り
2月 学習をまとめよう ・田んぼ新聞作り
3月 資料館を作ろう ・交流発表会
<関連教科>=社会科「わたしたちの生活と食糧生産」・理科「植物の発芽と成長」・家庭科「作っておいしく食べよう」


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