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秋吉台と大正洞、そして、景清洞(かげきよどう)


* _____ 秋吉台 _____ *

 秋吉台カルストロードを通って、日本最大のカルスト台地、秋吉台へ。(昔は有料だったような・・・)
 
 約3億5千万年もの昔、秋吉台は海の中のサンゴ礁だった。それが長い年月をかけて隆起・溶食され、ドリーネや鍾乳洞を持つ石灰岩の台地となった。今、石灰岩の中にはサンゴ・ウミユリなどの化石を見ることができる。

 先月末(2月)、山焼きが行われたばかりだったので、草原は黄色く元気のない色だったが、太古の歴史と大自然の息吹を確かに感じる、相変わらずミステリアス&かなり霊的な空間だった。

秋吉台散策のための基本用語(ちょっとおさらい)
<ドリーネ>
 カルスト地形に見られる小規模の丸い窪地。溶食が集中的に起こって形成される。(これは完璧、すぐ分かる。)

<ウバーレ>
 ドリーネに隣接する不定形の窪地。鍾乳洞の入り口あたりがこの地形。

<ポリエ>
 溶食され、平野になった広い窪地。(ヘリコプターで見ないと分からんのではないだろうか・・・?)

<カレン>
 溶食によって石灰岩等の表面に形成される溝。

<カレンフェルト>
 カレンが形成された露岩が多く分布する台地や原野。羊の群れのような景観。(まぁ、羊に見えなくもない・・)


* _____ 長者が森 _____ *
 秋吉台で唯一、原生林が自生する森。駐車場側から見ると、そこだけこんもり盛り上がって見える。

<3月の長者が森>
<5月の長者が森>
 長者が森の内側。子ども時代、ここでお弁当を食べたりしたものだった。
 石灰岩の隙間から生えている木。
 ここにも、平家の落人伝説が。

 

秋芳洞(10キロの長さの鍾乳洞:長さ日本一)にはよく行くので、今回は、大正洞と景清洞へ行ってみた。

* _____ 大正洞 _____ *
 大正洞は、古くは「牛隠しの穴」と言われた。戦乱時、里人が牛を奪われるのを恐れ、この洞窟に隠した。

 生長期の洞穴なので、幼い鍾乳石も無数にあり、鍾乳洞形成の過程を見ることができる。
 ポノールと呼ばれる池。大正洞入り口の外にある。水は、奥の穴から地下河川へ吸い込まれており、穴の深さは40mあるらしい。
 大正洞は、「高天原」「極楽」「地獄」「奈落」と名付けられた5層の横穴を、竪穴が結んだ立体洞穴。秋芳洞に比べると、かなりこぢんまりしているが、アップダウンがあってなかなか楽しかった。
 天井からは雨のように、水が滴り落ちていた。鍾乳石が秋芳洞ほどツヤツヤしていないので、若い洞穴なんだなって何となく分かる。
 「人工衛星」とか「ナイアガラの滝」とか、ちょっとダイナミック過ぎる(なかなか名前通りに見えない)場所も数々あった。
 寝ているコウモリにもたくさん会った。大声を出しても、光を当てても、ピクリともしない。騒がしいのに起きないなんて、コウモリに敵はいないのだろうか?
 
 洞の外の売店には、1000円ちょっとで、萩焼のコウモリキーホルダーを売っていた。1つ1つ手作りで、愛嬌もあり、なかなかの作品ばかりだった。

 大正洞入り口近くに最近出来た「秋吉台エコ・ミュージアム」には、秋吉台や鍾乳洞の発達の歴史や、そこに生息する動植物の生態についての展示があるそうだが、何と休館日だった。残念!!!




* _____ 景清洞 _____ *

 壇ノ浦の戦い(1185年3月24日)に敗れた平家の武将 平景清が、合戦後長い期間潜伏していたと言われている。総延長約1.5kmの水平洞窟。戦争中はゼロ戦を隠すのにも使われていたらしい。

平 景清
 生年不詳。父は藤原忠清。摂津で日本達磨宗の開祖である叔父の大日能忍を殺し、悪七兵衛(あくしちびょうえ)と称される。(「悪」は「強い」って意味らしい。)
 屋島の合戦(1185年2月18日)で美尾谷十郎と戦い、熊手でその冑の錣を断った逸話あり。

 壇ノ浦後、平家再興を願って京の清水寺に身を隠し、頼朝を討つ機会を窺った。その間、自然石に爪で彫った観世音菩薩は、今も清水寺に遺されている。
 
 1195年、頼朝暗殺を試みたが捕らえられ、九州に流された。日向国、宮崎を経て、1196年、鹿児島で絶食し没したと伝えられている。(なぜか山口県美東町にも墓があるらしい。)

 目をここの水で洗うと、病気や怪我が治ると信じられている生目八幡。洞穴に入ってすぐのところ。
 「長門の七不思議」の旗がはためいていた。
 ここでは今でも信者や地元の人たちが、お祭りをしているらしい。
 いろんな色や形の天井。変化に富んでいて楽しめた。よく見ると、フズリナ・サンゴ・海藻などの化石もあるらしい。見つけられなかったんだけどね。

「てんぐ岩」

「かくし舟」
 星座もそうだが、よくいろんな物に見立て、名前を付けてるな〜って感心する。
 小石が積み上げられていた「賽の河原」では、ぞぞ〜んと怖くて、カメラを向けられなかったよ。なんか写るとイヤダもんね。(ふっ、小心者・・・)賽銭箱も、ちゃっかりあった。
 更に300円支払うと、探検グッズが借りられて、観光コース(約700m)の奥にある、約400mの探検コースに入場できる。
 コインロッカーに荷物を入れ、やる気満々で出発した。こういうことには、つい燃えてしまう私・・(^^;
 チケット売り場の従業員に「大事な物でも水の中に落としてしまうと、もう発見できませんよ。」と言われ、ちょっとそそられた。
 ゴツゴツした岩のまわりは、冷たい水!明かりもない、道なき道をひたすら進んだ。
 長靴の上からも、ごぼごぼと音を立て冷水(まるで氷水)は容赦なく入ってきた。たくし上げたジーンズもびしょびしょになった!(T-T)
 (長靴を借りる時、「靴下は脱いで下さい。濡れますから。」との注意あり。)
 途中、空中に煙みたいな白いぼわ〜んとした物体が何度か見えた・・。ゾク・・・何なんだろう・・・空気の温度が急に変わって霧になったとか?気になる・・。
 洞窟の突き当たり。低い天井(腰くらいの高さ)で頭をゴリゴリこすりながら、やっとの思いで到達した。ヘルメット被ってなかったら、血まみれ必至。終点には、看板以外、何もなかった。
 ここでUターン(Iターンというべきか)して出口に向かった。同じ道を、ひたすら戻った・・・。
 洞穴探検って母胎回帰なのかもしれない・・・。
 こんな水の中を進む。水深は、この日、一番深いところで膝くらい。(季節や天気によって変わる。)滑ったり転んだりしないよう、注意して進んだ。1本道なので迷いはしなかったが、真っ暗というものは、ほんとに怖いものだった。遠くに明かりが見えた時はほっとした。
 探検コースというだけあって、ほんとに、すごいコースだった。(^^;;; 小さいお子様連れには、無理でございます。R-10くらいかな?
 
 こういう場所に、景清は潜んでいたのね。暗くてじめじめしていて、根性なければ決して住めない。長い間住んだと伝えられているが、長い間っていったいどれくらいなんだろう?何を食べていたのかな?お付きの者はいたのだろうか?村人との関わりはあったのかな?疑問がいくらでも湧いてくる・・・。って言うか、長いこと山口県に住んでるのに、何にも知らない私・・・。(^^;
 
 情報筋によれば、秋吉台には中尾洞という観光化されていない洞窟もあるらしい。是非行ってみたい。


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----- 3.29.2005 -----

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