5年 国語科 「どうしてわたしをいじめるのですか」

1 ねらい  
 いじめられて苦しんでいる「わたし」の心情に迫る中で,人権を侵す権利は誰にもないことや,傍観することもいじめに加担しているに等しいことに気付くことができるようにする。

2 準備
 (教)本文を1行ずつ書いた紙 8枚、 (児)学習プリント…各自の感想を書いたもの

3 展開
学習活動・内容 教師の働きかけ 備考
1 「どうしてわたしをいじめるのですか」を聞き,本時の課題を確認する。 ○「わたし」の様子や気持ちを想像しながら聞くよう指示する。 指名読み
いじめについて考え合おう。
2 言葉にこめられている話者の願いや立場を読み取る。 ○想像した「わたし」の様子や気持ちをグループで発表し合う。
○理由なくいじめられている話者 の悔しさや怒りに共感できるよう、リフレインの意味や,行ごとに高まる抑えがたい気持ちに着目させる。
グループ・一斉
3 周囲の人々はどうすればよいのかを話し合う。 ○話者の周囲にいる人々の態度を想像するよう投げかける。
(発) 「わたし」は誰に「わたしは生きてはいけないのですか」と尋ねているのでしょう。
○制止する者が一人でもいたならこれほどの「わたし」の苦しみはないことを想像し,その場にいる者には制止する責任があることに気付くようにする。
○傍観することはいじめを許し,認め,応援するに等しいことを伝える。
○すぐに制止できない時でも,周囲の人には解決する道を考える必要があることを伝える。
4 「わたし」の気持ちを考えながら微音読する。
・ 自分にできること
・ これからしたいこと
○いじめは,その人の生きる権利を否定することであり,決してしてはならないことを確認する。
○一人一人の心構えで,いじめをなくす自信をもつことができるようにする。
個別読み

4 子供の反応

・ 「わたし」は、いつも一人ぼっち。とても苦しくつらい。
・ ぼくなら耐えきれない。友達はなぜ助けてあげないのだろう。
・ いじめている人にはっきり言えばいい。
・ いじめている人は、勇気を出して自分から謝ってほしい。
・ この人の心が分からない人は許せない。だれか友達になってあげてほしい。
・ 笑う、望む、祈る、生きる・・こういうことは誰でもしていることで、当然の権利だ。
・ この人ほどではないけど、ぼくもそんな気持ちになったことがある。こんなになったらぼくだったら学校にも行けないし、いつもふとんの中にもぐって泣いているだろう。「わたし」は勇気があるし、よくがんばれると思う。
・ 「わたしは生きてはいけないのですか」という問いかけは、いけない。いくらいじめられても命までなくすべきではない。望みを持ってほしい。
・ いじめられていない人が、いじめられている人の気持ちを考えて書いた詩ではないのか。
・ 「わたし」はどこにいてもいいし、生きてはいけないこともない。笑わないと楽しくないので笑ったらいい。ふつうの人間なんだから何をしてもいい。楽しくくらしていい。
・ もし私なら、いじめは小中学の時しかないと思うからがまんする。でも親や先生に相談したほうがいい。心が少しはいやされて楽になると思う。
・ 人をいじめても楽しくもおもしろくもない。いじめられている人は自分一人でなやまないでほしい。いじめている人は大人になった時、必ず苦しみ悩むと思う。すぐやめてほしい。
・ みんな生きる権利がある。
・ みんなにいじめられ、「わたし」はうれしいことが何もないのだろう。でも、「がんばって」と言いたい。
・ いじめられている人がいたら助けたい。いじめられている人は勇気を出して相談してほしい。
・ どんな人にだっていじめる権利はない。
・ 新しい自分を見つけたい。

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