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Indonesia  9  プランバナン遺跡群

1991年、世界文化遺産に登録
チャンディ・ロロ・ジョングラン(チャンディ・プランバナン)
 チャンディ・ロロ・ジョングラン(細身の乙女)は、222平方Mの境内を持つヒンドゥー寺院。外苑は390平方M。古マタラム王家の先祖を祀る霊廟で、台座の下から、実際に金貨や骨が出てきたのだそうだ。古マタラム王宮は、この遺跡群の近くにあった。
 尖塔は、「聖なる山」をシンボル化したもの。確かにかなり山っぽい。カボチャのような、カップのような石造物は、山の木に見える。
  最も高いのが、主堂シヴァ聖堂(インドネシア人は「シワ」と呼んでいた)。高さ47M。ブラフマー聖堂(左側)とヴィシュヌ聖堂(右側)の高さは、共に23M。残り3つのお堂の名前は、ハンサ堂、ナンディ堂、ガルーダ堂。どれもこれも美しい!6つの寺院の周りには、234の小祠堂があったが地震で崩壊し、再建はされていない。(一家族が一堂を建設したため、建設当時、周辺に234家族が住んでいたと言われている。)
 856年、古マタラン王国の6代目ピカタン王によって築造されたと記録されている。その後、メラピ山の大噴火でこの聖地は消滅し、忘れ去られたが、1937年から修復が始まった。2006年5月27日のジャワ島中部地震でも大規模な被害に遭ったが、日本の「草の根文化無償資金協力」などにより、修復された。

レリーフは「ラーマヤナ」。
シヴァ聖堂とブラフマー聖堂に48面ある。

シヴァ神が乗る雄牛ナンディ像。
地震によって天井が落ち、耳が欠けたそうだ。
 ロロ・ジョグランの伝説は、能登半島に伝わる「鬼と刀鍛冶」にそっくりだ。どちらも、美しい娘を妻にしたい強者が、娘(または娘の父)から1000の塔(刀)を夜明けまでに完成させたら結婚を許すと言われ、完成間近になった時、娘側の謀で失敗するというもの。宮崎県の西都原に伝わる神話も、これまたそっくり。(コノハナサクヤヒメと、その父オオヤマヅミノミコトの謀略によって結婚できなかった鬼の伝説) 本サイト内の「石貫神社」の記事を読んでくださいね。→「西都原古墳群
 
 プランバナン遺跡が9世紀の築造だから、日本神話の方が古いってことになる。

チャンディ・セウ、  チャンディ・ブブラ、   チャンディ・ランブン


史跡公園敷地内の仏教寺院「チャンディ・セウ」(「セウ」の意味は、千)。中央祀堂の高さは28.5m。
方角で仏像の印相が異なっているのは、密教の影響を受けた証拠なのだそうだ。
崩れた瓦礫をひとつひとつ組み合わせ、ここまで修復した。すごい技術と根性だ。
 ここにはチャンディが999あったそうで、なぜ999なのか伝説(ラトゥ・ボコ王の娘ロロ・ジョグランと、軍将バンドゥン・ボンドウォソとの復讐劇)も残されているのだが、それはさておき、ここでまたまた思った。「大分県宇佐市佐田の京石に似ている!」と。規模も目的も違っているが、人間って999が気になるのね、たぶん・・・。
関係ないけど、 「佐田の京石」のレポートはこちら。→「佐田の京石
チャンディ・ブブラ チャンディ・ランブン
← 「チャンディ・セウ」の門を守る神像クペラ。神像らしからぬ、不思議な像だ。
 中年の売り子が、私の後をしばらくついてきた。水を張ったバケツにミネラルウォーター。バケツは両手に2つ。彼は汗びっしょりだった。よろよろしていた。きっと喉はカラカラに渇いていたはずだ。彼が私に売りたいと思っていたのは明らかだったが、売り込んでも来なかった。私は複雑な気分だった。
サンビ・サリ寺院
 9世紀頃の築造。1966年、野菜畑の地下6mの火山灰の中から発掘。
ここは、古マタラム王国最後のヒンドゥー寺院であったと見られている。
 外壁に、ドゥルガー、ガネーシャ、アガスティアが彫られている。
←すぐ側の博物館には、発掘の様子が展示されていた。



 管理人は気のいい人だった。「スモールマネーがないけどお釣りある?」と聞くと、「入っていいよ。」と言って入れてくれた。帰りに見ると、居眠りしていた。

チャンディ・カラサン
 チャンディ ロロ・ジョグランから1〜2kmほど離れた国道沿い、カラサン村にある。仏教寺院なのだが、ナーガ像など限りなくヒンドゥーの香りがする。
 778年に、サンジャヤ王国のパンチャパナ王とシャイレンドラ王国のディヤー・プラムディア・ワルダニ王女の結婚を記念して建築され、その後改築された。
 既にないが、内部にはブロンズ製の大仏があったと考えられている。高さ24m。レリーフは、とにかく細かい。防カビの働きもする伝統的なセメントの「ワジャラレパ」が使用されている。
チャンディ・サリ
チャンディ カラサンから少しだけ離れた所にも寺院があった。
こちらも外壁の造りやレリーフが、極めてヒンドゥー的。インドネシアらしい寺院だ。
かつてはヴィハーラだったとされている。このモザイク感、たまらんっ!
(「サリ」の意味は、「美しい」)




 

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