私達の平和を考える(第三次2/4時)〜許そう、しかし忘れるな2〜(5年:総合的な学習)


 泰緬鉄道建設の経緯や、アジア各地に残る戦争記念館・碑の意味を知り、感想を話し合った。
・ 泰緬鉄道が死の鉄道と呼ばれるわけ
・ クワイ川鉄橋の犠牲者
・ 6万人の捕虜と20万人以上のアジア人
・ JEATH戦争博物館の展示物
・ カンチャナブリの144もの墓地
・ 侵華日軍南京大屠殺遭難同胞記念館(南京)、中国人民抗日戦争記念館、シンガポール戦争記念館・戦争記念碑、マレーシアの記念碑

・ なぜこんなにも多くの人を殺さなければならなかったのか。そんなに憎むことがどうしてできるのだろう。
・ 死の戦争博物館だなんて、悲しいのが名前だけで分かった。
・ JEATHという言葉に、日本への思いが出ている。日本政府はなぜきちんと謝らないのだろう。私は今まで何も考えず平和に生きていて、今思うとなぜ他の国のことなどちゃんと考えなかったのだろうと思った。いくら知らなかったこととは言え、もっと身近からできることはあったのに。
・ 自分の国のために他の国を、いいようにするなんて許せない。アジア各地から連れて来られた人たちはたぶん自分の国には帰ってない。自分の国でそんなことがあったらどれだけ悲しいか、想像したことがあるのだろうか。
・ アジアに攻め込んだのだってイヤなのに、銃でおどして病人まで働かせていっぱい死なせて、ひどいと思う。その命、ひとつひとつが大切なのに。でも、日本と戦争した国の人にも戦争をしてない国の人にも知ってもらいたい。「日本人も悪い人ばかりいるとは限らないよ。」
・ こんなにひどいことをしたのに「許そう、しかし忘れるな」と言ってくれて、タイの人達はすごく優しい。
・ 教科書にも、加害のことをきちんと載せるべきだ。タイの人たちは許してくれているのだから、お礼が言いたい。
・ 何万人もの人を殺してまで鉄道をつくる意味があったのだろうか。
・ 泰緬鉄道が死の鉄道と呼ばれるわけがよく分かった。
・ 米と塩だけで働かせるのはひどい。
・ 捕虜や兵士の墓はあるのに、現地の人のお墓がないのはおかしい。
・ タイの人達は、日本人のことを許せないと思うのに、なぜ許そうと言ってくれるのだろうか?日本のことを思い出しただけで憎しみ、悲しみ、いろいろ思ってると思う。私だったら逃げたくなる、死にたくなると思った。
・ 日本のお金のことで許してくれるのだと思った。
・ お墓に入れない骨があったので、とてもかわいそうだった。

・ 日本はいろんな国にいろんな事を脅かしてやっていた。勉強で習う前は、日本がそんなに他の国に悪いことをしていたなんて思ってもいなかった。私はどんなに嫌なことがあっても、こんなことはしたくない。だから誰かが何かをやられてもやり返さず、けんかのないようにしたい。みんながそうすれば戦争もなくなると思う。
・ 生き残った人は、生きる希望を持った人だと思う。
・ タイにも中国にもシンガポールにも、記念館や記念碑があるなんて知らなかった。これが全部日本がやったことなんだと思うと悲しい。だから今でも他の国から悪いと思われていると思う。ぼくは大人になって悪いことは絶対しない。アメリカが日本に原爆を落としたのも悪いけど、日本が昔アジア全体を不幸にしたのはもっと悪い。だからぼくは戦争に行きたくないし、アジアの国も攻撃したくない。
・ よく謝ったら少しは仲よくなれるかもしれないけど、今謝っても少ししか許してもらえないかもしれない。
・ JEATH戦争資料館も日本がお金を出して大きくして、世界中にこのことを知ってもらって、戦争はこんなにいけないということを世界に知らせたい。戦争のない平和な国にして、核をこの世からなくしたい。
・ 戦争の責任者を許してはいけないと思った。
・ この博物館に行ってみたい



永瀬隆さんの業績を知り、感想を話し合った。
・ 元捕虜との和解
・ 1976年10月の再会(元捕虜24人と日本人)
・ 無料の移動診療
・ 平和記念堂の建設


・ 永瀬隆さんを見習って、ぼくたちも謝るべきだと思う。ぼくのクラスは勉強もしてるから、きっとこのクラスに戦争や差別をする人はいないと信じている。だからぼくが大人になった頃には、絶対ハンセン病差別も外見の差別もそして戦争もきっときっとなくなっていると思う。
・ 永瀬さんは寺院をつくって本当によかった。
・ 永瀬さんはとっても勇気がある。総理だってまだちゃんと謝ってないから。しかも永瀬さんは、ただで被害者の身体を治しに行っているのがすごい。
・ こんなに心優しく勇気ある人でも戦争中は戦争に協力してたのかと思った。でも、本当に心優しく、平和を願っていて、素晴らしい人だと思う。
・ 私もこういうふうにして謝りに行きたい。
・ 私にもできることを見つけて、自分のやったことでなくても、自分の国が間違っていたら謝ったりできたらいいと思う。

これからしなければならないこと、自分たちの未来を考えようと投げかけた。
・学んだこと・考えたこと

・ 自衛隊がイラクへ行くと、また戦争が起こるかもしれないから絶対に止めなければいけない。
・ 日本が戦争をしかけた国には、最低でもお金を支払わなければいけないと思った。
・ 平和に暮らすためには強い国の味方になる、弱い国は倒す、こんな考え方をしているんだったら本当の平和は訪れない。
・ みんなどこの国も平和に暮らせたらいい。
・ 国と国が全部で話し合えば、絶対解決できる。もう核兵器は作ってしまったからどうしようもないけど、人の命を簡単に奪ってはいけない。
・ とっても悲しくなったり、永瀬さんを知って嬉しくなったりした。絶対平和が一番。


遠い国で昔あったことなどではない、今の問題だということ、日本人の一人として、これからも忘れず考えていかなければならないということ、人の幸せは、どんなことがあっても奪ってはならないこと、自分の生活から見つめ直そう・・等々再度話して、授業を終えた。次時では、身近なところに、今でも民族差別はたくさんあることに気付かせる展開を工夫したい。

<おまけ・・・休み時間の子供のつぶやき>

・ 先生、今日の平和学習もすごかったね。
・ 一日中でもこの勉強やりたい。
・ もう30時間くらいやったよね。(「え?そんなにやってないよ」と私。)そうかなあ?すごくいっぱいいろんなことを知った。お母さんはこんなに知らないよ。嬉しい。

2003年11月21日

inserted by FC2 system