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話合い活動(6年)
自分の考えを自分の言葉で表現する力、そして相手の話に耳を傾け、その情報をくみ取る力は、
豊かな人間関係を築き、幸せな未来を生きるために、欠くことのできない能力である。

そこで、言語活動、とりわけ相手意識をもって臨む話合い活動を充実させるため、
次の3つの柱を据えて指導に取り組んだ。

 話合い活動に関わる取組
(1)朝学の時間のスピーチ・フリートーク・ディベート・パネルディスカッション

・朝学の時間、様々な形態の話合いや討論に慣れさせた。

・モーニングスピーチは毎朝、日替わりで1対1で行った。児童の中には6年間同じ学校で生活していても、今まで一度も話しかけたことがない相手がいるという者もいたが、この活動によって、それまで知らなかった人のこともよく知ることができた。

・フリートークは、学級を二手に分け、自由に意見発表し合うというもの。必ず全員が発言するというルールで行ったので、チームワークも育まれた。

・ディベート、パネルディスカッションは国語科の教科書に従って行った。

扱った主なテーマは次の通り
モ・朝の出来事・前日の出来事・今日の予定・日頃思っていること・ニュース 等
フ・自主勉の内容、家族の紹介、好きな遊び、自分で決めていること 等
デ・時事問題
パ・未来の車・地球環境 等


(2)学級活動の話合い

・「学級会ノート」を活用した学級会を行った。

  資料→「山口総合教育支援サイト>先生のページ>学習指導用コンテンツ
>特別活動に関するもの>小学校学級活動ノート児童用
    
・議題は「思い出係」や「学級係」の提案による。クラスメイトから募ったり、自分たちで考えたことなどを提案していた。必要な時間数等は、教師と相談して調整した。
→「クラスマッチをしよう」 「なかよし遊びの計画を立てよう」「絆を深めよう集会をしよう」「タイムカプセルを埋めよう」「同窓会を開こう」「思い出集会を開こう」  等


(3)学活の学びを生かした各教科の話合い活動

・これまでも、授業の中では小グループや全体での話合い活動の時間を極力多くもつよう努めてきた。たとえば算数では、問題の解き方の相談、説明。社会では資料から読み取れることや疑問の話合い。国語では叙述に即した登場人物の気持ちの読み取り、説明 等である。

・今回は、せっかく学級会等で身に付けた力を、教科学習の中でもっと生かすことはできないかと考え、3学期の物語教材「海のいのち」の読み取りの授業を、児童の司会で進めさせることにした。   
子どもたちの感想
(1)モーニングスピーチ

  目を見て話すことを心がけた。友達の話し方がうまいなぁと思った。/相手の目を見てちゃんと聞けた。/梅干しの話で、梅が食べたくなった。影絵の話でも盛り上がった。 ドッジボールのことで誉められたので良かった。/目を見て話してくれたので分かりやすかった。/気持ちを考えながら話すことを、これからも頑張りたい。質問したりできた。/笑顔で話が聞けた。/相手の気持ちを考えながら聞けた。次からも続けたい。/前は1分が長く感じたけど、今は1分が短く感じるので、たくさん喋れるようになったと思う。うなずきながら聞いてくれたので楽しく話せた。感想をたくさん言ってくれたので嬉しかった。/とても共感できた。言うことがたまになくなってしまうことがあるので、たくさん言えるように頑張りたい。/版画を何にしたのかが分かった。持久走の練習で弱気だったことが分かった。/うなずきながら聞いた。/最初の頃は目を見ることができなかったけど、やっていくうちにできるようになった。/話す内容が一緒だったので話しやすかった。/ちょっと止まってしまったので、次からはすらすら言いたい。/相づちを打ちながら聞けたので良かった。/もっとはきはき言うよう頑張りたい。/よく感想が言えた。/目を見るのが恥ずかしかったけどできた。だんだん相づちが打てるようになった。


 フリートーク・・・いいところ

・みんなでテーマについて話し合うのが楽しい。知らないことも知れて嬉しい。/こういう人だったのかと思いながら友達になったりできる。友達のいいところを真似したりできる。/初めて同じクラスになった人にも自己紹介みたいにできて、自分のことも知ってもらえる。このまま学校でやってほしい。/人前で自分のことを話すのは少し恥ずかしいけど、自由に自分のことが話せるのでいい。質問もできるのでとても楽しい。/話す内容がいろいろあり、毎回違うことを聞ける。/なかなか話せない人とも知り合うことができる。今度話してみたいなと思って、仲良くなれる。/発言しない人にも問いかけたりでき、全員が発表し合えるのがいい。/面白い話だったら盛り上がって楽しい。関連付けて言うと、話が繋がるので楽しい。/自分が発表した後、拍手をしてもらえるので嬉しい。
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 課題・話がずれていくことがある。/無駄話をすることがある。/問いかけに答えてくれないことがある。


どの活動も好評だった。はじめは緊張気味で発言の少ない者もいたが、回を重ねるうちに自信をもち、楽しそうに話していた。

(2)学級活動「ドッジボール大会をしよう」の話合いについて

<良かったこと>
・6年2組で計画して、クラスマッチを開催することができた。・話合いのルール がよく分かった。・話合いをどんどん進めることができるようになった。

 <課題>
・6年2組だけで話し合い、他のクラスを招待したので、他のクラスの人の不満が残った。→次は他のクラスで企画し、招待してもらうことにした。


他にも 「なかよし遊びの計画を立てよう」「絆を深めよう集会をしよう」「タイムカプセルを埋めよう」「同窓会を開こう」「思い出集会を開こう」等の学級会をしたが、同窓会以外どれも実現させることができたので、皆嬉しそうだった。
各集会では、一人一役以上の仕事を進んで引き受け、楽しそうに働いていた。

同窓会については2021年に開催予定。私も招待状をもらったが、本当に開催されるのかは、少し不安。
(3)国語科「海のいのち」の話合いについて

 「海のいのち」では、各グループでの話合いとクラス全体での話合いの2つの話合いを軸に学習を進めた。各グループでは、クラス全体で話し合いたいことを決め、それに関する自分たちの読み取りをまず話し合っておく。そしてそれをクラス全体の場で発表し、グループで司会を務め、全員で話し合うという手順で行った。
 司会班になったグループは、一人一人が責任をもって働かなければクラス全体での話合いが成立しないため、自ずと主体的に活動できるようになり、どの子も緊張感をもって生き生きと学習した。



・・・・・・・・・・・<学習後の感想>・・・・・・・・・・・・・
 皆が理解しやすい提案でないと反対や賛成意見が言えないので、理解しやすい提案をした。/班で話し合う時、うまくまとめることができたので、成長したなと思った。黒板書記では、聞きながら書くのはすごく難しかった。/司会班の時は、書くスピードが話合いのスピードについていくよう、速く書かなければならないということが分かった。/たくさん発表することで、物語を深く考えることができた。/司会の時、皆が意見を出してくれて話が結構進んだ。私は皆の前で話すのが嫌いだけど、楽しかった。/副司会で、話合いがちゃんと進められるようにした。でも話がずれてしまった時に、まとめることができなかったのが反省だ。/与吉じいさが出てくる所は少しなのに、よくあれだけ考えられたなあと思った。太一がクエを殺さなかった理由も、とっても深かったんだと思った。/質問にきちんと答えられるよう、前の日にしっかり読んでおいた。/司会の時、話合いが続かず静かになり、どうすればいいのか分からなかった。次にやる時には、皆がたくさん発表できるような話合いにしたい。/皆の意見を聞いて、なるほどと思ったところもあり勉強になった。/思うように話合いが進まず不安だったけど、結果がまとめられたので良かった。/少しずつ深まっていると思った。これは心の勉強でもあると思う。/最初は緊張してうまく喋れなかったけど、だんだん慣れて喋れるようになった。/一回は発表できたので良かった。次は、二回、三回と増やしていきたい。/聞いていると、いろいろな議題や理由があることが分かった。


3 終わりに

 子どもたちの感想には、話合い活動が、話す力や聞く力・思考力の育成などの学力保障の面だけでなく、互いに知り合い伝え合う喜びを実感させる心情陶冶という面からも有効であったことがよく表れている。特に学級活動の話合いでは、自分たちで計画したことが実行に移され、ほぼ滞りなく楽しめたことに、皆、大いに満足していた。仲間との絆や自分への自信も身に付けることができた。こうした「結果の見える」話合い活動は、子どもたち一人ひとりを輝かせるために意義深いと改めて感じた。また、そこで培った力が、教科学習でも発揮され、成果があがった。
 今後も、言葉を通して互いの心を通い合わせる力・より良い人間関係を築いていく力・集団を楽しむ力を伸ばしていくために、話合い活動を様々な場面で取り入れていきたい。
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