+ + 花さき山(1年:読み聞かせ) + +


誰も知らない山奥に、人の心を映し出す花がある・・。

 はじめに 

斎藤隆介と滝平二郎の名作。
私の大好きな絵本のひとつで、担任したクラスには毎年読み聞かせている。




山菜を採りに山奥に迷い込んだあやは、山ンばに遭遇する。
山ンばは、あやが祭りの晴れ着を我慢したことを知っていて、その時、赤い花が咲いたと語る。この山の花は、優しいことをした時に、ひとつ咲く。

あやは村に帰ってそのことを話したが、誰にも信用してもらえなかった。
もう1度、山に入るが、今度は山も花もどこにもなかった。

読み聞かせ2回、CDで2回聴かせた後(すべて日を替えて)、子どもたちに感想を問いかけてみた。


T 花さき山はあったのかな?2回目、なぜ見つからなかったのだろう?

・ほんとうは花さき山はなかったから、2回目には見つからなかったと言った子が、初め過半数だったが、意見を出し合ううちに、少しずつ考えが変わってきたようだった。(子どもなりの合理的理由を見つけ、納得したみたいだった。)

<子どもたちの発言の様子>
・ここからだって、山はいくらでも見えるけど、そんな花はどこにも見たことがない。
・うわさもないし、あやが間違えただけかも。
・すごく奥に山ンばはいるのかも。
・山ンばは幽霊か魔法使いで、花さき山を移動させているんじゃないか。
・霊だったら消せるよ。
・山ンばが消したから2回目は山がなくなっていたと思う。
・山は消したり移動させたりできるのかな。
・おばけならできるよ。
・鳥が山を飛ばしたのかもしれない。
・鏡の中から出るのがおばけ
・山ンばは、山と花を小さくして運んだと思う。
・山ンばは、死んで生き返った人かもしれない。だから何でも分かっている。

T 山ンばは、誰なのかな?

・人間ではない。
・女の年寄りで、長年山で生きてきたから、村のことも何でも知っている。

T それであやのことも知っているってこと?

・花が咲くときに見えたのかも。
・山ンばは誰かにとりつく霊かもしれない。
・それで自分も移動して見てたのかも。
・いい霊が、山ンばに声をかけてくれたのかもしれない。


T 感想は?

。山ンばには会いたくないな。逃げたら追いかけられるかも。
・山ンばは人間が嫌いなんだと思う。人間をこわがってると思う。
・人間も、山ンばをこわがっている。
・お母さんを困らせちゃだめってことかな。
・私もきれいな花を咲かせたいな。



 終わりに

「花さき山はあったのか」とか、「山ンばは誰なのか」とか、あんまり主題と関係のない(話を盛り下げる)問いかけから入ったが、話し合いの中で、主題に迫った発言もちょっぴりあり、子どもなりに読み深めてたと言えるかもしれない。

ショートの読み聞かせの時間だけだった(20分くらい)ので、そう深い話し合いはできなかったけど、意外な反応があったので、記録した。




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