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Egyptの思い出

 「アッサラーム・アレイコム」
 最終日なんて、会う人会う人に、どんどん声をかけた。みんなニコッと笑ってくれた。 タクシー代を値切る時に使った言葉は「ミーア」と「ミーア・ワ・ハムスィーン」  現地語はこれくらいしか覚えられなかったが、現地語って人と人とを近付ける、不思議な言葉だなと今更ながら思った。


アラビア語

 修行不足の私はいつもこれで苦労する。エジプシャン独特の発音のルールが分かっても、文脈の中で聞くと、もう混乱してしまう・・・。エジプシャンの発音はインディアンのそれによく似ていて、Rが強烈な「RU」の発音になっていた。唾もペタペタ飛ぶ感じ。「P」は「B」。分かっていても、分かりにくかった・・。(涙)

 それと、不思議だったのは二人称や三人称のなさ・・・ホテルの名前も遺跡の名前も、My name is〜なのだ。初め、英語をあまり分かっていない人が言ってるのかなと思ったけど、複数の人が言うので驚いた。


エジプシャンイングリッシュ

 私が会ったヌビア人達は、他のエジプシャンと肌の色や髪の毛、身長などが違うだけでなく、立ち居振る舞いも明らかに違っていた。気品があり笑顔があった。楽しそうに働いていた。親しみの持てる人々だった。
 ナセル湖で25歳の若者と話をしたが、アスワンダムができて暮らしが変わった(多くのヌビア人がルクソールなどに移転した。)ことを、残念なことだとは感じておらず、前向きに受け止めていると言っていた。

 アスワンではヌビア村を訪ねてみた。移住以降、日本などの援助で工芸品を作って売るようになってきたようだ。女性はみんな、きれいなビーズの刺繍が施されたイスラム服を着ていた。素敵だったので、アスワンのスークで値切って買った。着るのが楽しみだ。


ヌビア人

 カイロなどの大都会では一人歩きの女性もいたし、女性ドライバーも4人ばかり見かけた。ジーンズ姿の女性もいた。女性のための自立支援センター(?)のような施設もあった。本当は、アフリカで広く行われているFGMについても質問してみたかったが、そこまで踏み込んで話せる知り合いができなかったため、それは残念ながら果たせなかった。帰国後知ったことだが、エジプトの15〜49歳までの女性の約91%がFGMを施されているそうだ。そして、15歳未満で結婚する少女は約21%に上るということだ。

 日本もだが、インドやスリランカと同じく渡し船や列車には女性専用スペースがあった。ほとんどの女性は専用スペースに乗っていたが、一人だけ男性に混じって乗っている人を見かけた。


女性

 エジプトでは、大晦日は休日だが新年は休日ではないのだそうだ。学校の周りでは、白いスカーフの女学生や先生に引率された小学生くらいの子をたくさん見かけた。
 学校に行けない子どもも少なくなく、観光地にはストリートチルドレンや物売りの子どもがいた。
 スークでパピルスを売っていた子は、初め10枚で1ドルと言っていたのに、5枚にちょろまかそうとしたので指摘すると、デヘヘと笑った。コム・オンボ神殿でブレスレットを売っていた子は、「買わないでいいからあげる。」とブレスレットを私の手にはめてきたので、アンパンマンの絵のついたうちわをあげた。初めての物々交換。アンパンマンには興味なさげだったが、セールスをピタッとやめて、パタパタと扇ぎながらどこかに去っていった。ルクソール神殿で「靴磨きをさせて。」と声を掛けてきた子もいた。
 ヌビア村では幸せそうな小さな子ども達と話をした。


子ども

 これは、この旅の中でビッグ2に入る嫌な思い出だ。
 アブシンベルからの国内線でカイロ空港に着くと、我々はその日の宿を探すことにした。駅や空港にいるエイジェンシーは、こちらからホテルや店舗に出向くこともなく場所や値段のリクエストに応じてくれるので都合が良い。だから今回も何ら警戒することなく利用した。が、これがすごい悪徳業者だった。空港でこんな会社を働かせておいてよいのだろうか?

 <嘘1>
 我々は60ドルでピラミッドビューのホテルに泊まりたいとリクエストしたが、「ピラミッドビューだと85ドルからになる。」と言われたので、あっさり了解。その場で85ドル支払ってしまった。領収書をすぐに確認しなかった私に非があるが、後でよく見るとそこにはホテルの名前も書かれておらず、日付も違っていて、金額も「only60$」となっていた。夜、それに気付いてホテルのレセプションで確認したら、やはりそのホテルの宿泊料は60ドルだった。手数料なんて普通はかからない。25ドル、40%もボられたことになる。

 <嘘2>
 エイジェンシーに行った時点で既に昼の12時を回っていたが、「メンフィスでもダフシュールでも、我々だったらすぐに出発できる。ピラミッド観光に行かないか。」と営業してきた。時間が惜しいと思った我々は、これまたあっさり了解し、たったの5ドル値切って75ドルで契約した。しかし、ガイドはすぐには現れず時間はどんどん経過。やっと現れたと思ったら、「そんなにたくさんの観光は、今の時間からでは無理だ。観光は明日にして、今日はエジプシャンミュージアムとギザのラクダ乗りだけにしよう。」と言ってきた。しかも明日の観光は別料金だと言う。
 「ミュージアムは他の日に行くし、ラクダには乗りたくない。明日の観光は必要ない。」と断っても断ってもしつこく。で、遂にキレて叫びまくると、「そんなに叫ぶな。聞こえてる。」と睨み付けてきた!私も負けずに睨み返してキャンセルし、お金を取り戻したが、気分は最悪。行けないと初めから分かっていて、2日がかりの観光に転換させ稼ごうとする手口の餌食になったのだ。観光にどれだけの時間が必要なのか私の事前研究が足りなかった。観光業のエジプト人を信用してはいけない。

Warning


カイロ空港の悪徳業者
 その翌日、優しそうで英語のあまりしゃべれない別のドライバーを見つけ、ホテルからタクシーでギザのピラミッドを訪れた。すると、走っているタクシーの前に両手を広げて急に飛び出してきた輩あり。ヒゲを蓄えターバンを巻きサングラス。さながら砂漠の盗賊の風体。そして勝手にドアを開けて乗り込んできた。タクシーが発進してもなお男は降りず、ドアを開けたまま半身の体勢。命がけなの?そいつは馬車業者で、断っても断ってもダミ声で馬車を勧めてきた。「選択の余地はない。馬車観光はここのシステムだ。」「乗らないと砂漠は徒歩では無理。」「ガイドブックの写真は合成だ。5kmもあって車も入れない。」などとガーガーまくし立てた。

 私の決め手は今回もコレ。→「動物虐待だ。」そして、「絶対乗らない。10kmあっても歩く。」 そう叫び、勇ましく車を降りたら業者はいなくなった。「動物虐待」、この言葉を言うと、ルクソールでもアスワンでも業者は諦めた。これがやつらの弱点ということか。虐待の認識があるんだな。ラクダや馬がどんなふうに扱われているのか知る必要があると思った。

 3つのピラミッドは当然ながら歩いて回れる距離だった。Hりんと2人でしっかり観賞。写真を撮るなどして楽しんだ。(スフィンクスは意外にかっこよくなかった。)

 ピラミッド観光の終末で見た光景・・・、馬に乗った白人の若い男性が、3人のエジプト人に取り囲まれすごい剣幕&言葉で何やら責められていた。多分、追加料金を払えか何か言われていたのだと思う。私には何もできないと最初から諦め、見て見ぬふりをした。恥ずべき思考停止だった。

Warning

ギザのピラミッドの悪徳業者
 入国初日、ルクソール空港から市内まで7〜8ドルで十分だろうと予想してタクシーを探したが、何と駐車場には1台しかいなかった。お客が来るのを5時間も待っていたのだから35ドルだと初めそのドライバーは言っていたが、ネゴシエーションの結果10ドルで落ち着いた。
 が、移動中も「せめて15だ。」「バクシーシはないのか。」などと、ずーっとグズグズ言ってきて気分が悪かった。「10って決めたんだから守りなさいよ。」「いつまでもうるさいっ。」など、私も散々言い返した。ルクソールから入国する場合は、送迎付きのホテルを選ぶといいなと思った。

Warning

ルクソール空港のドライバー

 旅行中、アレキサンドリアで事件(自爆テロ?)があった。観光地は警戒が強化され、入場前にドラバーはいちいち名前や会社名、誰を乗せているのかなどの質問を受けていた。サッカーラでは我々に私服警官の警護が付いた。その警官は遺跡の説明までしてくれて、最後に「あなた達がバクシーシをくれても、それは何ら問題ない。」などと言ってきた。 その他に、警官からバクシーシを要求されたところは次の通り。
 ルクソール神殿で、ベストショットの撮れるポイントがあると言われ、ついていくと要求された。そこはちっともベストショットポイントではなかった。
 カブラシャ神殿では鍵を開け、神殿の屋根の上に案内されて要求された。ここからの眺めは満足できたので払った。
 ギザのピラミッドそばの神殿の陰に、小用を足したと思われる染みがたくさんあった。そこを通りかかった時、いきなり警官が現れ、「ちょっと来い。」とHりんが連行された。で、「トイレはないのでここで用を足しなさい。」と言われ要求されたのだと言う。すぐに振り切り戻って来たHりんと共に、必死で走ってその場から逃走した。
 王家の谷では「静かにしてね。あなた達だけに見せてあげる。」と言われ穴ぼこに案内され、要求された。
 エドフのホルス神殿で、ナイロメーターはどれか尋ねると、ナイル河沿いの草まみれの石段に案内され、要求された。
 両替できる銀行に連れて行ってくれた警官に要求された。お世話になったので1ポンド払ったら「少ない。」と言われたが、それ以上は払わなかった。

  以上は思い出す限りの警官からの要求だが、観光業者からは当然ながらしょっちゅう要求された。親切心が感じられず、ありがたくなかった。
 ←このおっちゃんは、私達に付きまとった最初のエジプシャン。シカトしまくったのに、船にまで乗り込んできて喋り続けた。・・・ふっと見せた暗い影。寂しかったのだろうか?


バクシーシ

  エジプトは国土の97%が砂漠の国だ。街にいても砂の臭いにはいつも悩まされた。喉はいつもイガイガしたし、まつ毛にも砂が常に張り付いていた。時計の文字盤の中や、ホテルから持ち出していないパソコンのキーボードの隙間にも細かい砂が付着した。咳も結構出た。現地の人も咳をしている人が多かった。実際はどうなのか知らないが、エジプトでは気管支炎や肺の病で死ぬ人が多いのではないかと思った。我々はできる限りマスクをしたが、2人揃ってマスクをして歩いていると、いつもジロジロ見られたり振り向かれたり、笑われたりした。
  ルクソールのカルナック神殿ではドイツ人の女の子に、なぜマスクをしているのか丁重に質問された。彼女はやっと謎が解けたというような顔をした。


砂害

<大気汚染>
 カイロでは砂害だけでなく、排気ガスの量もすごかった。爪の間も耳の後ろも髪の毛の生え際も、ススだらけになった。大きな工場はほとんど見かけなかったので国全体の排出量は意外に少ないのかもしれないが、ホテルでは窓を閉めていても、部屋の中まで排気ガスの臭いがしていた。タクシーではエアコン車でも窓を閉めて走らないので、閉めてほしいといちいちお願いした。

<騒音>
 クラクションを多用する人々だった。へこんだ車も多かったが、ドライビングテクニックはなかなかだった。どんな狭い隙間にもクラクションを鳴らしながらグイグイ入り込んで行っていた。

<交通事故>
 1日3〜4回は見かけた。空港へ行くために乗ったタクシーは、渋滞中、後ろのワーゲンにコツンと追突されたが、全く気にせず走っていた。


公害

 最終日に泊まったカイロのダウンタウンの「Isis Hotel」は、日本で予約しておいたホテルだ。エジプシャンミュージアムやバスセンターの直近で立地がよく、口コミランキングが上位だったので選んだのだが、雑居ビルの15F(最上階)にあり、見つけるのに苦労した。また、雑居ビルのエントランスやエレベーターがあまりにオンボロで不安になったが、噂に違わぬ気持ちの良いサービスで満足した。部屋はぐるりと3方向に窓があり(そのうち2方向はビッグサイズ)、ナイル河もそこに架かるオクトーバー橋も、カイロタワーも見渡せた。常にラッシュの道もテールランプの光が美しく見えた。あんまりきれいだったので、滞在中カーテンは使用しなかった。

 カイロ空港で騙されて泊まったギザの「Horaizon Pyramid Hotel」はピラミッドビューで日本並みのクリーンな部屋、そして食事も種類が多くおいしかった。ほんとは60ドルだったことが判明したが、85ドル払っても全然惜しくない部屋ではあった。コスパ高し。これはお薦め。

  飛び込みで泊まったアスワンの「クレオパトラホテル」はものすごく広かった。部屋は2つで通路付き、バルコニーも2箇所。スークに面しており、買い物にもすぐに行けて便利だった。

  ルクソールとアスワンのもう1軒のホテルもナイルビューにした。神殿や対岸のライトアップもきれいだった。


ホテル

 エジプトの庶民料理コシャリはとても気に入った。ちょっとビビンバに似ている。レストランによって素材や味付けが違っていたが、どこもとてもおいしかった。
 下町のレストランの人はみんなにこやかだった。同じ店に行った時、「Welcome back My friend」などと言われた。
 お菓子はどれもとても甘かった。日本から持って行った飴を何人かのエジプシャンにあげたが、食べる前に「甘い?」などと聞いてきて、「甘くない。」と答えるとがっかりした様子だったので、甘いのが好きなお国柄なのだと思った。


食事

 日本ではそうでもないが、外国に行けばいつもとんでもなく若く見られる。
 今回、記録更新。アブシンベルのカフェで隣に座ったエジプシャンは、親子で旅行中だと言うと、「母親なの?そう言われても21歳くらいにしか見えない。MAXでも25だ。」と言ってくれたので、キャッホ〜ンと大喜びした。何が原因かは分からないが、まぁ利害関係のない人だったことだけは明言しておく。(むはは)
 他にも30以下だろうと言ってくれた人もいたが、そちらは観光地で働く人だったので信憑性がない。ふ〜 。

 次男からは、「いろんな人からワイフかと聞かれる。もうワイフってことでいい?」と言われたが、”若者好きの熟女”と思われたくないので、「ダメダメダメ」と答えたが、今思えば、私が若く見られてるってことなのなら、まぁそれでもよかったかと思う。次男とは、仲良く手をつないだり、肩を組んだり、腕を組んだりして歩いた。にはははは。


年齢

 エジプシャンは、ちょっと待ってほしい時は「1minute」。当分待ってほしい時は「5minutes」と言うらしかった。だから1minuteは10分くらいで、5minutesは30分くらいと捉えておいた方がよさそうだった。


1miinute と 5minute

 スークでHりんと、はぐれてしまった時、周囲のエジプシャンに日本人を見なかったか聞くと、みんな「見た。」と言い、あっちこっちを適当に指さし「あっちへ行ったよ。」と答えた。なんじゃ?そりゃ?

 「Horaizon Pyramid Hotel」で部屋の値段を尋ねた時も、「60ドルです。」と答えておきながら、私が「空港で85ドル払ったの!」と言うと、「85ドル払ったんですね?じゃあ、その部屋は120ドルの部屋です。」と言い直した。



  

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