・・電池が切れるまで(3年:道徳)・・  〓

 数時間かけて、じっくり指導したい内容ではあった。
しかし、担任でない私にとって、勝負はこの1時間だけ。
 補助資料を入れることで消化不良になることは避けたいが、伝えたいことは山ほどある・・・。

 「電池が切れるまで」を書いた宮越由貴奈さんの他にも、生きたくても生きられない子ども達がいることを知らせたかったので、由貴奈さんと同じく院内学級で学んだ宮ア涼さんの詩や、難病で長期入院している子どもをもつ親の詩「親の思い」も資料に加えた。
 
 資料数は確かに多いが、4年生を間近に控えた子ども達だ。きっと分かってくれると信じて。


 【本時の資料】
中心資料 宮越由貴奈「電池が切れるまで」〜みんなで考える道徳・わたしたちの道徳より〜
補助資料1  宮ア涼「ぼくは幸せ」
補助資料2  「親の思い」〜宮本雅史「電池が切れるまでの仲間たち 子ども病院物語」より〜
(「ぼくは幸せ」と「親の思い」は板書と読み聞かせのみ。資料配付はしなかった。)


【本時の流れ】
 本時の課題「命について考えよう。」を提示し、院内学級の写真や時間割を見せて、院内学級とはどのような所か簡単に説明した。
 中心資料「電池が切れるまで」を音読させ、主人公の気持ちを想像して発表させた。
 「幸せ」「親の思い」やを読み聞かせ、どの詩や写真が印象的か、グループ内で伝え合わせた。そして、その後、発表させた。
 本時の学習で分かったこと、思ったこと、今後気を付けたいことをワークシートに書かせ、発表させた。


 「親の思い」の読み聞かせでは、胸が詰まった。
 
 読み聞かせの後、私の体験談を話した。病院の待合室で、子どもを失った母親と医師の会話を、聞くとは無しに聞いてしまった時の話だ。本当にあの時は、声を上げて泣いてしまいそうになった。それくらい、驚き、悲しかった。さり気なく側に座っていた人が、そんな大きな悲しみを抱えていたなんて。

 院内学級に転校し、その後亡くなった教え子のことも話した。

 今、3年1組の子ども達の身近には、普段元気に学校に通っている友達ばかりだが、本時の学習を通して、そうではない人々の存在にも気付き、思いを寄せることができたのではないかと思うし、普段あまり意識していないであろう自分の生について、初めて向き合うことができたのではないかと思う。

 子ども達は最後まで真剣な表情で学習に取り組んだ。彼らなりにいろいろなことを考えたひとときだったと思う。


・・・子ども達の反応・・・

【グループでの話合い】 〜詩や写真の感想〜

 由貴奈さんは、命を無駄にしてしまう人のことを「まだたくさん命が使えるのに悲しくなる。」と思っている。

 私達と違って院内学級で病と闘いながら勉強している人がいることを知った。

 命をなくすことは悲しいことなんだなと思った。命は貴重なものだから大切にしたい。

 由貴奈さんは命がなくなるから、それまで一生懸命生きようと思ったことが分かった。

 由貴奈さんはみんなが命を大切にするといいと思っている。命を大切にすることをみんなに知ってもらいたいと思ったことがすごいと思う。

 由貴奈さんが命を大切にすることをみんなに詩で伝えていてすごいなと思った。

 最後まで精一杯生きようという気持ちが伝わってきた。

 命を決して無駄にしてはいけないといことが分かった。

 命を大切にしないといけない。

 「命」の詩は、命は1つしかないから大切に扱ってほしいという気持ちが伝わってくる。

 「命」の詩が印象に残った。命の方が大切だけど、本当に命は電池みたいだと思った。

 最後まで1日でも多く生きようというのがすごいなぁと思った。

 命がなくなることは悲しいことだなと思った。



【分かったこと・考えたこと・気を付けたいこと】
 
 命がないと生きていられない。

 由貴奈さんみたいに少しでも長く、命を大切にして生きようと思った。

 命のことをそんなに深く考えたことはなかったけど、命はひとつしかないから大切にしたいと思った。これから生まれてくる人にも大切にしてもらいたい。
 
 命を大切にしていきたいなと思った。それに命を無駄にしないことを気を付けたいと思った。

 命は無駄にしてはいけないことが分かった。

 自分でなくしたりしない。命はいつなくなるか分からないからいつも、ずっと大切にしたい。
 
 自分の命を大切に過ごし、頑張りたい。
 
 僕は長生きしたい。理由は長生きすると命がまだ生きられるから。命はひとつしかないので本当に大切にしないといけない。
 
 命は電池みたいでいつか切れてしまう。私は命を最後まで使い切りたい。
 
 命はいつかなくなるけど、なくなるまでしっかり生きたい。

 人の命を奪うのもダメ。命は何よりも大切だ。命がないと何もできない。「死にたい。」などと思いたくない。
 
 院内学級で病と闘いながら勉強をしていることを知った。

 命がなんで大切かが分かった。

 由貴奈さんは子どもの時に亡くなってしまったけど、私達の命はまだあるので、大切に使いたい。みんなの命は何年も何年も月日が経って与えられるし、由貴奈さんの詩にも「神様に与えられる」と書いてある。院内学級で気持ちを込めて書いたのだと思った。
 
 命を粗末にせず、精一杯生きたらいいなと思った。
 
 由貴奈さんが言うように、命は電池みたいにいつか切れてしまうけれど、それまでしっかり大切に使っていきたいし、みんなにも大切に使ってほしいということを伝えたかったのだと思う。



【資料1】

「ぼくは幸せ」宮ア 涼

お家にいられれば幸せ
ごはんが食べられれば幸せ
空がきれいだと幸せ

みんなが
幸せと思わないことも
幸せに思えるから

ぼくのまわりには
幸せがいっぱいあるんだよ



【資料2】

「親の思い」

(前略)
切って縫って体にきずをもつ子どもをもつと
元気で普通の子どもをうらやましく思う

一生ハンディの残る子どもをもつと
一時の治療ですむ子どもうらやましく思う

余命宣告されたり子どもの死んでしまった親は
ハンディが残ってでも生きている子どもを
もつ親をうらやましく思う

子どもができない親は
産める親をうらやましく思う

腹の底から大笑いしているそんな時もよいけれど
私は、いつも微笑んでいられる一日一日、
瞬間瞬間を大切にしたい






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Last Update : 3/Dec/2014
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