インプラントへの道

 





はじめに
 日に日に老いてゆく私・・・。口の中が変だ。ちょっと疲れると歯茎が痛い。

 歯医者に行くと、「根元で歯が溶けて慢性的な炎症を起こしている。」と言われた。だから、歯を抜いた方がいいと。

 嘘っ!歯、抜きたくない! しかし、このまま放っておくと、骨まで溶けて、将来インプラントもできなくなるそうだ・・・。もう覚悟を決めなければならない(号泣)。
 

麻酔
 根元に病気を抱えている歯は酸性だから、アルカリ性の麻酔を中和してしまって効き目が出にくいのだそうだ。確かに、いつもだったら、チクッ⇒ウギャーと痛い麻酔も全然痛くなかった。やはり、病気なのね・・・、だから抜くのね・・・。
 
  悲しい、ただひたすら悲しい。年を取って、自分の大切な体の一部が少しずつ失われていく。綺麗なインプラントするんだもんね~と思っても、やっぱり悲しい。

2012.9 抜歯
 麻酔が痛くなかった代わりに(?)、ちょっと引っ張られるとかなり痛い。何回も追加の麻酔をして、遂に最終段階に。
 
 だがっ、全然抜けない。引っ張られるとアゴまで外れそうになる。歯ががっちりとアゴ骨に食い込み、一体化している感じだ。
 
 先生は、時間を掛けて、こねくり回した。あ~も~いや~、早く抜いて~。
 先生 「うーん、何かに引っかかっているみたいですねぇ。」
 
 その時、私は思った。隣の歯も危ない。きっと隣の歯が抜歯を阻んでいる。(妄想) 近い将来、長年の連れ合いを失った隣の歯も、なし崩し的に弱っていく。
(ネットで見た。歯は奥から、どんどんダメになっていくらしい。)

 そんな妄想を巡らせていると、やがて、歯はスルッと抜けた。隣の歯がぐらっと動いた気がした。

 もう私の左の下の奥歯はない。
 

八重歯の思い出
 昔、審美性を求め、左上の八重歯を抜いたことがある。あの時もなかなか抜けなかった。虫歯でもない健康な歯なのに、見た目だけで邪魔者扱いして抜いてしまうことを、ちょっと後悔しそうになった。

 八重歯のない今の方が、見た目は断然いいけど、あんなことをしたから全体のバランスが崩れて、同じ左側の歯が弱ったのではないかと、ちょっと思った。関係ないかもしれないけど。

抜歯後1日目
 痛くて食事できず。 いーんだもんね、いつも大食いだから、ダイエットになってちょうどいいわん。・・・でも、痛い。

 抗生物質は4日分で、朝夕1錠ずつ。

抜歯後2日目
 少し和らいだが、まだ痛い。食事は柔らかい物ならOK。
 抜いた歯の隣の歯が、心細そうに立っている。
 上の歯も、相方を失ったので、どうなることか・・・?

抜歯後3日目
 うぎゃぉ~!と絶叫してしまったのだが、穴に詰めていたガーゼっぽい薬の塊(?)を飲んでしまった。電話すると、「吸収される材料だから大丈夫ですよ。」って言われて少し安心。
 夫には「yoshikoっていろんなことするね。」と笑われた。
 左の残された歯で、舌の端ばかり噛んでしまう。

インプラントへ
 今後、骨の回復を待って、インプラントをするつもり。それはもう自分の歯じゃないけど、奥歯でしっかり噛みたいから。

 昔、8020運動ってあったっけ。私は80歳までに、何本の歯を残せるだろうか。

ネットで知った
恐い情報
2008年のEuropean Federation of Periodontollogy(ヨーロッパ歯周病学会)の
コンセンサスレポートによると、インプラント周囲炎の罹患率は、患者割合で28~54%。1本1本では12~43%が、インプラント周囲炎に罹患している。
 そして、インプラント周囲炎の治療方法は確立していない。

2012.10.30
 抜歯後の穴から小さな歯が覗いている。で、診察に行くと、抜歯した時に取り残した歯が出てきたということだった。
 麻酔を打ち、またまた取り除いた。今度の麻酔は少し痛かった。弱っていた歯肉が少しは回復してきた(感覚を取り戻した)ということかも?

 早くインプラントしたいと言うと、今晩紹介状を書くので明日以降取りに来るようにと言われた。

2012.11.01
  紹介状を受け取りに行った。宛名は何と、以前英会話教室でクラスメイトだった人の名前だった。

2012.11.09
 また・・・抜歯後の歯茎から小さな歯が出てきた。麻酔を打ち、抜歯。今回も、前回抜いた歯の残骸とのこと。引っ張っても動かないので押し込むと、抜歯後の穴から出てきたのだそうだ。「思ったより大きかったので、麻酔をして正解だった。」と言われた。麻酔、痛かったよ。もう歯が出てきませんように。


2015.11.26
 実は・・・3年前、紹介状は受け取ったものの、骨にドリルで金属を埋め込むことが怖くて、遂には受診しなかった。インプラントしたものの歯周病で外す場面とか、YOU TUBEで山ほど見た。・・・あれからもう3年も経ったのか・・・。今回こそ決断した。奥歯で噛みたい。隣の歯も、どんどん弱くなってきた実感がある。

2015.12.07(Mon)
 第1回受診。必要な経費やメンテナンスの説明を受けた。

2015.12.21(Mon)
 第2回受診。CTを撮った。骨はがっしりとしているので問題ないと言われた。

2016.2.10(Wed)
 第3回受診。噛み合わせ等の型取りをした。手術方法等の説明を受けた。同意書にサインをした。
 歯や歯間を綺麗に掃除してもらった。出血した。痛かった。出血の理由を聞くと、被せ物をしているところに細菌が入っているとサラリと言われた。「何それ~?私には大事件なんですけど!どうすればいいの?」と思ったが言わなかった。
 手術のことで心配なことはないですか?と聞かれ、「花粉症の季節なので心配です。」と、しょうもないことを答えてしまった。

2016.2.23(Tue)
 待っている時、もう1度「手術前の注意」という紙を見ていたら、「前日は飲酒をしないこと」とか、「当日の食事は軽めに済ます」と書いてあったので、「あちゃ!ちゃんと読んでおけば良かった。」と思った。「女性はお化粧をしないで来る」ともあったが、直前まで勤務していたのでそれは無理。その場でティシュで拭き取った。
 呼ばれて中に入ると、笑顔で「体調はいいですか?」と先生に聞かれた。
 いよいよ手術。口の周り・顎・頰などを消毒した後、粘着シートの付いた穴の空いた覆いを顔に被せ、麻酔。顎の奥の神経のところに1本と、歯茎の表・裏に1本(たぶん)。特別痛くはないものの、普通に痛かった。
 口をずっと開けておくので顎が疲れないかと思っていたが、支える台のようなものを反対側の歯で噛むように言われ、そこは全然問題なかった。
 麻酔はすぐ効いて、先生がぐいぐい力を込めてきた。感覚がないので分からないが、切開してたんだろうと思う。
 序盤は時々台を外して「鼻づまりはないですか?」などと聞かれた。「ちょっとムズムズします。」と答えた。以降、何か言われてもうなずくくらいしかできなくなった。痛かったわけでもないが、声を出すのも面倒になった。後半はうつらうつらした。人差し指には脈拍を測るピンチのようなものを付け、腕には血圧計がずっと巻かれていた。

 先生は、ぶつぶつ言いながらキビキビと作業をしていた。で、何だか分からないままに、あっという間に終わった。「後半は眠くなっちゃいましたね。」と言われた。「え?そんなことも分かるの?」と思った。家に帰って夫に言ったら、「イビキかいたんじゃないだろうね?」と言われ、ぎくっとした。(まさか・・・)
 顔に掛けていた粘着シート付きの覆いを取る時は、ガムテープを剥がすみたいにバリバリした。まぶたの下とか、ちぎれそうだった。「強力なパックみたいでしょ。お化粧が取れちゃいましたね。」と言われた。(術前に自分で取ったんですけどね。)

 今、術後2時間くらい経ったところ。麻酔が切れてきて、何だかじ~んとする・・・。 

 術後8時間経った。夕食を食べる頃までは痛かったが、食後に抗生物質と炎症止めを飲んだら痛くなくなった。良かった。これで快方に向かうのかな?

2016.2.24(Wed)
 消毒に行った。「もう見ましたか?」と言われ、「恐くて見られませんでした。」と言うと、「じゃあ見ましょうか。」と言われ、手鏡を持たされた。こわごわ見た。痛々しくも、真一文字に切られた歯茎が糸でくくってあった。痛み止めを飲んでいないことを言うと、「炎症止めには痛み止めは入っていないので変ですね。痛かったら我慢しないで飲んでくださいね。」と言われた。

2016.2.28(Sun)
 今日で5日分の抗生物質が終わった。顎が少し腫れていたが、どうにかおさまった。痛み止めは3日間飲んだ。 

2016.3.4(Fri)
 今週になってからは痛くもかゆくもなく、気にもせずに過ごした。今朝鏡で見ると、手術直後には歯茎に隠れていたキャップが少し見えてきていたので、縫い目が緩んだのではないかと不安になったが、先生の話だと、これから腫れもますます引いて、更に見えてくるとのことだった。
 YOUTUBEによると二次手術というのがあって、せっかく再生した歯茎にまたメスを入れ、骨に打ち込んだ土台の頭を出す処置を受けなければならないみたいだったので恐怖を感じていたのだが、どうやらそうではないらしいことが分かり、とっても安心した。
 抜糸し、インプラント専用の歯磨きの指導を受けた。 

2016.4.1(Fri)
 歯のクリーニングに行った。「きれいに磨けていますね。」と言われて一安心。粘膜の再生も良好なのだそうだ。・・・が、ひとつ問題が。右の奥歯に小さな虫歯発見。すぐに行きつけの歯科医院に行った。

2016.4.13(Wed)
 右の奥歯の治療2日目。電気メスで歯茎を切開し、土台をきれいにしたのだそうで、次回以降は削って型を取るらしい。麻酔が切れると痛むかもしれないそうで、痛み止めをもらった。

2016.6.7(Tue)
 右の下顎が痛くなった。いつもの歯科医院に行くと、歯の根元にバイ菌が入って炎症を起こしているのだそうで、痛み止めと炎症止めをもらった。

2016.6.10(Fri)
 下顎の痛みがやっと軽くなってきた。やれやれ。
 今日はインプラントの方の病院へ。全部の歯の型取りをした。

2016.6.24(Fri)
 やっと仮歯装着までこぎ着けた。手術から4ヶ月だ。長いと言えば長かったのだが、健康面での負担は最小限だと思った。抜歯と同時にインプラントを打ち、仮歯を入れる病院もあるみたいだけどね。
 仮歯の調整には、30~40分かかった。微妙な所が先生によく分かるなと感心した。子どもの頃から私の食事のスピードが遅いのが、かみ合わせによるものだったことも、教えてもらって今日初めて分かった。
 ともかく、これで大口を開けて笑えるし、歯を食いしばることもできる。上の歯にとっても相棒が帰ってきて良かった~!
 予告はされていたが、支払いの時「え?こんなに?」と驚いた。

2016.7.14(Thu)
 今日は遂に本歯が入るのか?と期待して行ったのだが、何と本歯が入るのはあと半年後なんだそうで、今日はただ仮歯の噛み合わせをチェックしただけだった。受付後1時間以上も待ったのに、診察は薄い紙切れを歯に挟んでカチカチやっただけで終了。仮歯の段階で、よ~く馴染ませておかないといけないのだと言われた。ひどく噛んで仮歯が割れてしまう人もいるのだそうで、まだまだ道のりは長いということが分かった・・・・。

2016.8.17(Wed)
 歯の根元や間を磨いて消毒。3800円くらいだった。次は2ヶ月後。

2016.10.21(Fri)
 今日でT中央病院での治療(と言ってもものの3分だったが)は一区切り。長かった・・・。近所のU歯科医院に紹介状を書いてもらったので、最終的に冠を被せるのはU歯科医院でする。いろんな材質があって、相談しながら決めてくださいと言われた。

2016.11.10(Thu)
 U歯科医院にて、仮歯をはずして型をとった。

2016.12.14(Wed)
 長かったが、遂に最終日。被せ物が入り、治療は終わった。後は定期的にメンテナンスに通うのみ。








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