+ + 「あんな雪 こんな雪」 3年道徳 + +


ねらい 
 自然によってできる不思議な現象を知り、驚きを感じるとともに、身の回りの自然に目を向け、自慢したい自然を進んで探そうとする意欲を育てる。【3-(3)】

資料 
 高橋喜平 文・写真の「あんな雪 こんな氷」(講談社)より

準備物 
掲示用写真・ワークシート(児童数)・付箋・写真を貼るホワイトボード
CD「寺井尚子Sadow Play」

本時の流れ 
1 「雪まくり」や「雪の結晶」、「冠雪」など、自然にできた雪に関する不思議な写真を見せた後、資料を範読し、感想を伝え合わせた。資料は、なぜこのような現象が起こるのかを説明したもので、教師が解説を加えながら読んだ。
 
・・・・【子ども達の反応】・・・・・
・雪ってどこにでも付くことを初めて知った。
・気温で形が変化するのが不思議だ。
・いろいろな形になる。
・いろいろな雪がある。
・結晶もいろいろある。
・このへんでは見かけないけど、あるんだな。



2 オーロラ、笠雲、地震雲、柱状節理等、雪以外の不思議な自然現象を写した写真を見せ、ワークシートや付箋に感想を書かせた。 ここでは雄大な大自然の様子を想像することができるよう、寺井尚子のバイオリン曲「Sadow Play」をBGMに流した。
 ワークシートは、記入後数人に発表させた。付箋に書いた感想は、書くのと合わせて約5分間、互いに読み合わせた。


・・・・【子ども達の反応】・・・・
 どの写真にもとても驚いていた。地球上にはたくさんの自然現象があることを知り、大いに感心をしていた。
<付箋より>

 【柱状節理】
 滝が固まったみたいだ。(3)/滝が凍ったみたいだ。/氷の滝みたい。/そうめんみたいだ。/岩が削られてできたのかな?

 【地震雲】
 地震はこんなことも起こすと分かった。/雲で地震が起きる時が、分かるかもしれない。/雲は何等分に分かれているのかな。/10等分以上に分かれていて面白い形だ。/地震は雲も吸い寄せるのかな。

 【富士山にかかった笠雲】
 富士山が麦わら帽子を被っているみたいだ。/富士山が2個あるみたい。/富士山の上にもうひとつ富士山ができたみたいだ!/ソフトクリームみたいな雲だな。富士山がソフトクリームの帽子を被っているみたいだな。/富士山が雲に映し出されたみたい。/富士山の上に5枚皿!/富士山がたくさん帽子を被っているみたい。(5)/帽子に見える。/富士山が雲に囲まれてすごい。/富士山が、雪に埋もれた富士山を被っているみたい。/富士山の上に、雲の富士山があってびっくりした。

【暈(かさ)】
 太陽が2個あるみたい。/太陽の周りに虹がきれいにできている。/太陽の周りに円の虹ができている。どうやってできるのかな?/大きなまるに見える。/五円玉に見える。/二重丸みたいですごい。

 【オーロラ】
 きれいな色。(2)/高い所にあって、すごくきれい。/高い所にあるからきれいなのかな。/すごくきれい。(3)/虹みたい。/自然で起きると初めて知った。/何色なのかな?(2)/緑以外にどんな色があるか知りたい。

  * 感想を付箋に書き、貼っているところ
  <ワークシートより>

 自然は人間ではできないことができてすごいな。(6)/自然はすごくきれいだし、すごいな。/自然はすごい。理由は、人間にはできないことが自然はできるから。/自然でいろんな現象が起きるんだな。いろいろな自然があることが分かった。人が不思議な現象を作っているのではないことが分かった。/自然だけでこんなことができてすごい。/自然は災害だけでなく、役に立つことが分かった。/雪以外にもたくさんの自然があることが分かった。



4 私が撮影した地元の写真(八代のナベヅル、スポーツ公園に来る渡り蝶アサギマダラ、笠戸島の夕日)を見せた。そして、「みんなも身近な自然を思い出し、故郷の自然で自慢したいことを考えよう。」と投げかけた。

 子ども達は、ワークシートに記入していったのだが、ここで時間が来てしまった。時間を少しオーバーしても、1つでも2つでも発表させれば良かったなと後になって思ったが、時間オーバーは私の信条に反するので、まぁ仕方ない。
 もし発表していれば、「そんなところがあるのか!」とか、「自分も見てみたい!」「通ったことがあるけど気付かなかったな。気付いた○○さんはすごい!」などの新たな感動や発見が生まれ、さらなる自然や友達との繋がりを持つことができたはずではあった。

 授業後はいつも、ワークシートに記入した内容を一覧にまとめ、担任に返しているのだが、終末部での交流もなかったことだし、今回は子どもにも読みやすいよう掲示物にもまとめたいと思う。

 
・・・・【子ども達の反応(ワークシートより)】・・・・
 家の近くで、夕日がすごくきれい。/僕の家の屋上にはたくさんの雪が積もる。/空にすごく大きな雲があった。/僕の家の3階から見たら、夕日がきれいに見える。/S中の近くには、季節に関係なくドングリが落ちている。川の近くに葉っぱのトンネルがある。/虹がたくさん出る。海に浮かんでいる岩がハート型。雪の結晶が体にたくさんついたことがある。/学校のイチョウが、秋になったらとてもきれい。/海が凍っていた。/イタチが雪に埋もれて、羊の毛みたいだった。/家の前の橋の上は、冬に凍ってスケートができるくらい滑る。/夕方太陽が海に当たってきれい。/家の近くの川で春に咲くサクラがきれい。/登校中、川に時々鴨がいて、すごくきれい。/鹿野で道路が凍って川が寒くて車がスリップして止まった。/家の階段にカエルみたいなシミがある。/ナベヅルは2000kmも飛んで来ることがすごい。/露天風呂に雪が積もってきれいだった。/K小の花畑がきれい。笠戸は夕方になると波が高くなる。/海の波、夕日、虹がきれい。/誰も住んでいない家の庭の草が、自分より大きい。/家の近くにでっかいつららがあった。タンポポに雪が積もっていた。/水たまりが凍っていた。/植えていないのに、庭にきれいな花が生えた。バッタの親子が跳んできた。カエルが洗濯棒の穴の中に入っていてかわいかった。穴は4ヶ所あって、3匹来る。カエルは庭で散歩もする。

 子どもらしい、かわいい気付き満載だった。読んでいて私まで幸せな気分になった。


終わりに 
 どんなにささやかなことであっても、 ああ、きれいだな、素敵だな、そう感じる感性は、人生を幸せに生きるためにとても大切なものだと思う。また、人の力の及ばない自然の存在を知ることは、自然の中で生かされている自分の小ささを知り、自然を畏れ、人間としての分をわきまえることに繋がると思う。

 ちょっとしたことでも、自然への驚きと感謝を忘れず、謙虚であること、そんな子どもでいてほしい。そして、末永く幸せでいてほしいと思う。



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