赤間硯の里(宇部市)


船木から約7km。「赤間硯の里」に行った。
赤間硯は、漆やろう引きによって仕上げられる小豆色の硯。
原石は、この岩滝地区のみで採掘されている。

最古の記録は、源頼朝が鶴岡八幡宮に奉納したもので、長い伝統を持っている。


「日枝玉峯堂」にお邪魔して、三代目の息子、日枝陽一さんにお話を伺った。
初めは見学だけのつもりだったのだが、たくさんお話を聞かせていただいたし、
何と、お茶とお菓子で、もてなしてもいただいた。
お仕事中だったのに、すみません・・・・。

工房の窓からは、田園風景が広がっていた。
遠くにコンバインで稲刈りをしている人がいた。
もしかして、三代目 日枝玉峯さんだったのかも?
 来年、上水道が引かれるのだそうだ。下水道はまだらしい。
 30年前は11軒あった工房も今は4軒で、後継者はわずかに1人。

 この里では、国の伝統工芸品の指定
を受けた昭和51年、大規模な鉱脈調査
が行われた。
こちらが「日枝玉峯堂」
我々が行った時は、ちょうどNHKの番組制作者さんが来ていた。
陽一さんに密着取材しているところで、11月13日にBSで放送するのだそうだ。
原石
 他県の硯の産地と違って、原石は職人自らが自治会で管理している
山から掘り出して来る。採掘は自治会員、つまりここの住民であること
が条件なのだそうだ。今は他の職人さんは皆、高齢なので、陽一さん
が掘って配っていると言っておられた。狭い穴から10m以上地下に潜
り、水も噴き出す真っ暗な中で約1mの幅しかない鉱脈を探り当て、切
り出すのだから命懸けなのだそうだ。発破をかけるので、その資格も持
っているということだった。
 こちらは、加工した後の破片。以前は、捨てていたけれど、
粉にして萩焼の粘土に混ぜたり、釉薬にしたりして、有効
利用を考えているそうだ。

原石の粉をマーブル状に粘土に混ぜて焼いた萩焼。
工房の前にも破片が山積みになっていた。
 この硯は1つ4000円くらいなのだそうだ。
 1日1〜2個作っていれば生活できるのが理想だが、10個くらい作ら
ないと、これだけで生活するには厳しいと言っておられた。
仕事風景

細かい彫り専用なのかな?
加工前の原石

布団を掛けて、急に乾燥しないようにしているそうだ。
 石を切ったり平らにしたりする大型の機械もあった。
 メンテナンスもデザインも自分でするのだそうだ。
これが赤間硯

上品な色合いとなめらかさだ。

硯の形や池のデザインも様々。

賞を取ったものもたくさん展示されていた。

黄門様も、いらしたみたい。



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